ペイシャフェリシタ（2013年生、母プレザントケイプ）

ペイシャフェリシタ（2013年3月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋幸せ（伊）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時12歳）と交配したプレザントケイプが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は友田牧場。戦績は、中央平地22戦6勝2着3回。2018年のキーンランドカップ(G3)で3着に入った他、2019年のオーシャンステークス(G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高木登厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

8月1日、デビュー戦は黛弘人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

8月22日、中2週で迎えた2戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のザスターイズミーに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月5日、中1週で迎えた3戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が悪くなり9着に終わった。

11月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に終わった。

12月13日、中2週で迎えた5戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のこうやまき賞（中京芝1600m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

12月26日、中1週で迎えた6戦目は、2歳オープンのクリスマスローズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

3歳（2016年）

1月23日、中3週で迎えた7戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のなずな賞（中京芝1400m 小雪/稍重）に出走。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線に入ると、前で粘るウメマツサクラを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて優勝

3月19日、中7週で迎えた8戦目は、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。18頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず17着に敗れた。

9月3日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の札幌スポニチ賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったイッテツに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

10月2日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の勝浦特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のエリシェヴァに1馬身の差をつけて3勝目を手中に収めた。

10月15日、中1週で迎えた11戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では全く伸びず11着に終わった。

4歳（2017年）

8月5日、約10か月の休み明けで迎えた12戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のHBC賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したライトフェアリーを捕まえ切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

9月2日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の札幌スポニチ賞（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

10月15日、中5週で迎えた14戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の神奈川新聞杯（東京芝1400m 雨/重）に出走。18頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のトーホウハニーをクビ差振り切って雨下の激戦を制した。

11月4日、中2週で迎えた15戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のみちのくステークス（福島芝1200m 小雨/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず9着に敗れた。

12月2日、中3週で迎えた16戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の浜松ステークス（中京芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のダイメイプリンセスに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

5歳（2018年）

1月8日、中4週で迎えた17戦目は、カーバンクルステークス（中山芝1200m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したナックビーナスに3/4馬身届かず2着に敗北した。

2月25日、中6週で迎えた18戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

4月8日、中5週で迎えた19戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のセカンドテーブルをアタマ差振り切って1着ゴールを果たした。

7月1日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は失速してしまい15着に敗れた。

7月29日、中3週で迎えた21戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。11着に敗れた。

8月26日、中3週で迎えた22戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

6歳（2019年）

1月5日、約4か月半の休養明けで迎えた23戦目は、カーバンクルステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

1月27日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（4戦1勝）。18頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

3月2日、中4週で迎えた25戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入った。

3月24日、中2週で迎えた26戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は松田大作騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

6月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた27戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 小雨/稍重）に出走。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく5着に敗れた。

8月25日、中9週で迎えた28戦目は、K.ティータン騎手を鞍上に迎えて、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。

9月8日、中1週で迎えた29戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

7歳（2020年）

1月6日、約4か月の休養明けで迎えた30戦目は、カーバンクルステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、伸びてきたライラックカラー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

2月2日、中3週で迎えた31戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に敗れた。

2020年2月5日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。