ロックバルーン（2005年生、母Al Saqiya）

ロックバルーン（2005年3月21日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「父名の一部＋風船」。毛色は栗毛。種牡馬のロックオブジブラルタル（当時6歳）と交配したAl Saqiyaが10歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地20戦3勝2着2回、中央障害5戦2勝2着1回。2012年の福島ジャンプステークス(障害3歳以上オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

東京サラブレッドクラブにて総額4,800万円（12万×400口）で一口馬主が募集された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2008年）

7月19日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は460kg。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るタイキトライアンフを上がり3位の末脚でクビ差だけ差し切って未勝利勝ちを決めた。

8月3日、中1週で迎えた2戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず8着に敗れた。

8月31日、中3週で迎えた3戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の知床特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

12月13日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、青木芳之騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の犬山特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に終わった。

4歳（2009年）

2月1日、中6週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天資の闘志でゴールまで力戦し、5着に入り込んだ。

3月21日、中6週で迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の熊野特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったエックスダンスにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

5月3日、中5週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のキッズヴェローチェに1馬身1/4の差をつけて1番人気に応えた。

5月30日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下の葉山特別（東京芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（3戦2勝）。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

5歳（2010年）

7月25日、約14か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上500万下の尖閣湾特別（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（4戦2勝）。17頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、6着に終わった。

8月8日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下の萬代橋特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（5戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

11月7日、中1週で迎えた12戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の二本松特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

11月20日、中1週で迎えた13戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の岩谷特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず13着に敗れた。

6歳（2011年）

1月15日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、エイシンサクセスに3/4馬身交わされて2着となった。

4月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、4歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

4月30日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下の荒川峡特別（新潟芝2000m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を取り、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

5月29日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 雨/不良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握り、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に沈んだ。

6月25日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた18戦目は、3歳以上500万下（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るセイカペガサスを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

8月6日、中5週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の信濃川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（2戦1勝）。17頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、4着を確保した。

12月24日、約4か月半の休養明けで迎えた20戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の摂津特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり14着に終わった。

7歳（2012年）

2月25日、中8週で迎えた21戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 曇）に出走。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。3着に入った。

3月17日、中2週で迎えた22戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 雨）に出走。鞍上は2戦連続で横山義行騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。3着に終わった。

4月7日、中2週で迎えた23戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で横山義行騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、勝ったセイエイから3/4馬身差の2着に敗北した。

6月16日、中9週で迎えた24戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2750m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山義行騎手（3戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、2着のホウザンドラゴンに8馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

6月30日、中1週で迎えた25戦目は、福島ジャンプステークス（福島障害芝3380m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山義行騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のシゲルタックに1馬身1/4の差をつけて5勝目を奪取した。