ピサノボス（2000年生、母Hear the Bells）

Pisa no Boss

2000.02.14

ピサノボス（2000年2月14日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋親分」。毛色は栗毛。種牡馬のワイルドラッシュ（当時6歳）と交配したHear the Bellsが14歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地19戦5勝、地方9戦1勝。主な勝ち鞍は2005年の吹田特別(1000万下 ハンデ)。

経歴

デビュー前

伊藤雄二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2003年）

3月2日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1800m 晴/不良）に出走。馬体重は544kg。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のウインジーニアスをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

3月29日、中3週で迎えた2戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に敗れた。

12月14日、約8か月半の休養明けで迎えた3戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

4歳（2004年）

1月5日、中2週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では自慢の末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のオメガダイナソーに3馬身の差をつけて2勝目を手にした。

1月31日、中3週で迎えた5戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

2月15日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

6月19日、約4か月の休養明けで迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の檜山特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のミラクルスターターに1馬身3/4の差をつけて久しぶりの実戦を物にした。

7月11日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の竜飛崎特別（函館ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8月22日、中5週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下のオーロラ特別（札幌ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

9月18日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の北斗賞（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（6戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

10月17日、中3週で馬体重を前走からさらに24kg減らして迎えた11戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の愛宕特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

5歳（2005年）

2月27日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から34kg戻して迎えた12戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

3月19日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の吹田特別（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のタマモゴーアップを3/4馬身振り切って4勝目を掴み取った。

4月23日、中4週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（7戦2勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のワンダーハーブに4馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

6月5日、中5週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の麦秋ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（8戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

6月25日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンの大沼ステークス（函館ダート1700m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

6歳（2006年）

8月13日、約14か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた17戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、北陸ステークス（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に終わった。

9月18日、中4週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の納屋橋ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で塚田祥雄騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では伸びあぐねて16着に敗れた。

10月8日、中2週で迎えた19戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の観月橋ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

11月23日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた20戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の霜月特別（浦和ダート1900m 曇/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月12日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた21戦目は、ハンデ戦のウインターイルミネーションハンデ（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。

12月21日、連闘で迎えた22戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の師走特別（浦和ダート1600m 曇/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のキブロワイトに2馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

7歳（2007年）

1月11日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦の千葉テレビ放送盃（船橋ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず4着に敗れた。

8歳（2008年）

7月17日、約18か月半の休養明けで迎えた24戦目は、佐藤博紀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の平塚宿特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず14着に終わった。

8月21日、中4週で迎えた25戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の戸塚宿特別（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい12着に敗れた。

10月23日、中8週で迎えた26戦目は、良月特別（船橋ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は佐藤博紀騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

11月7日、中1週で迎えた27戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の川崎宿特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデ戦の霜月特別（浦和ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（3戦0勝）。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。