エスプリフェザント（2002年生、母ビュウティセシル）

エスプリフェザント（2002年4月4日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のデュラブ（当時20歳）と交配したビュウティセシルが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は藤本ファーム。戦績は、地方23戦5勝2着4回。2004年の鎌倉記念(地方重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

武井栄一厩舎（川崎）へ入厩。

2歳（2004年）

9月3日、デビュー戦は久保勇騎手を鞍上に据えて、2歳（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のドンチョーシュウに約15馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

10月6日、中4週で迎えた2戦目は、2歳地方重賞の鎌倉記念（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で久保勇騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のジェネスジョニーに約14馬身の大差をつけて勝利を手中に収めた。

11月11日、中4週で迎えた3戦目は、2歳地方重賞のハイセイコー記念（大井ダート1600m 内回り雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で久保勇騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって9着に敗れた。

3歳（2005年）

5月24日、約6か月半の休み明けで迎えた4戦目は、甲斐年光騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の菖蒲特別（川崎ダート1600m 雨/良）に出走。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

6月14日、中2週で迎えた5戦目は、3歳戦のあじさい特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で甲斐年光騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

4歳（2006年）

1月25日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から40kg増やして迎えた6戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、猛虎特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

2月9日、中1週で迎えた7戦目は、ハンデ戦の一般B2 B3（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のクラキングレディに2馬身半の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

2月22日、中1週で迎えた8戦目は、朱雀特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のラックランに2馬身半の差をつけて4勝目を獲得した。

3月27日、中4週で迎えた9戦目は、山田信大騎手を鞍上に迎えて、アクアマリンスター賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のエニフに3馬身の差をつけて制した。

5月1日、中4週で迎えた10戦目は、さざなみスプリント（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は左海誠二騎手（3戦2勝）。5頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる恰好となり、ハイペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったナイススマイルワンを3/4馬身捉え切れず2着に敗れた。

9月12日、約4か月半の休み明けで迎えた11戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、セプテンバースター賞（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、トウショウヴォイスに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

9月28日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦の銀河特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で町田直希騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では印象的な伸び脚で猛進したが、ゼレンカに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

11月2日、中4週で迎えた13戦目は、森下博騎手を鞍上に迎えて、G1のJBCマイル（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず14着に終わった。

11月23日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦の霜月特別（浦和ダート1900m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で森下博騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい6着に敗れた。

12月20日、中3週で迎えた15戦目は、地方重賞のテレビ埼玉杯（浦和ダート1400m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で森下博騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず11着に終わった。

5歳（2007年）

1月1日、中1週で迎えた16戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、迎春賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり11着に敗れた。

2月2日、中4週で迎えた17戦目は、一ノ瀬亨騎手を鞍上に迎えて、立春特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい9着に敗れた。

3月5日、中3週で迎えた18戦目は、春風スプリント（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

6歳（2008年）

1月1日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から17kg増やして迎えた19戦目は、迎春賞（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったゲームメーカーにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

2月1日、中3週で迎えた20戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、立春特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

2月11日、中0週で迎えた21戦目は、マルチスター特別（浦和ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

3月17日、中4週で迎えた22戦目は、ハンデ戦のブラッドストーン特別（浦和ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（3戦0勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

4月18日、中4週で迎えた23戦目は、箱根宿特別（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に終わった。