テンクウノカゼ（2005年生、母ミストオブマジック）

テンクウノカゼ（2005年2月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「天空の風」。毛色は鹿毛。種牡馬のアフリート（当時21歳）と交配したミストオブマジックが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）飛野牧場。戦績は、地方30戦5勝2着6回。主な勝ち鞍は2008年のローズ賞( 牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、飛野牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

柿本政男厩舎（船橋）へ入厩。

3歳（2008年）

3月6日、デビュー戦は山田信大騎手を鞍上に据えて、3歳（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着を確保した。

4月4日、中3週で迎えた2戦目は、3歳（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田信大騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に敗れた。

5月9日、中4週で迎えた3戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では弾けるように疾駆したが、勝ったアイディンフォルテに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

5月28日、中2週で迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳（浦和ダート1300m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したスマートプレミアムを捕まえ切れず、アタマ差の2着に甘んじた。

6月13日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳戦のローズ賞（船橋ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコゼットに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月11日、中3週で迎えた6戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳戦の乙女ゆり特別（大井ダート1400m 曇/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。最後はタレてしまい12着に敗れた。

8月28日、中6週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳戦のひまわり賞（船橋ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

9月15日、中2週で迎えた8戦目は、3歳（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、伸びてきたワカタカミラクル決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

10月2日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳戦の雪ノ下特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したドリームヴィーナスを捕まえ切れず、アタマ差の2着に甘んじた。

10月20日、中2週で迎えた10戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、一般C2三アイ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

4歳（2009年）

1月26日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、一般C2四五（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（4戦1勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

3月9日、中5週で迎えた12戦目は、一般C2四アイ（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（5戦1勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

4月2日、中2週で迎えた13戦目は、一般C2四アイ（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（6戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、アトミックにクビ差交わされて2着に甘んじた。

5月5日、中4週で迎えた14戦目は、一般C2三アイ（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（7戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

5月28日、中2週で迎えた15戦目は、一般C2六（浦和ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（8戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るモエレルクオーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

11月26日、約6か月の休養明けで迎えた16戦目は、深谷特選和牛協議会賞（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で戸崎圭太騎手（9戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

12月7日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、一般C2三四（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で戸崎圭太騎手（10戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り11着に敗れた。

12月24日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた18戦目は、脇田創騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦の一般C2（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したマロンデザイヤーを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

5歳（2010年）

1月15日、中2週で馬体重を前走から5kg戻して迎えた19戦目は、一般C2十十一（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で脇田創騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

2月11日、中3週で迎えた20戦目は、一般C2十二13十四（浦和ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で脇田創騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では少しずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のキョウエイスワットを半馬身振り切って3勝目をつかんだ。

2月24日、中1週で迎えた21戦目は、一般C2七八九（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で脇田創騎手（3戦1勝）。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

3月23日、中3週で迎えた22戦目は、一般C2八九（浦和ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（11戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のマシューをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

4月12日、中2週で迎えた23戦目は、一般C2二（船橋ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（12戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

9月21日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた24戦目は、一般C2三四（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は脇田創騎手（4戦1勝）。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では見せ場なく14着に終わった。

11月3日、中5週で迎えた25戦目は、日本旅行赤い風船賞（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で脇田創騎手（5戦1勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るテイエムジパングを豪快な末脚で半馬身差し切って5勝目を手中に収めた。

11月22日、中2週で迎えた26戦目は、一般C2二（浦和ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で脇田創騎手（6戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

12月7日、中1週で迎えた27戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、月魚特別（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩みのないペースでレースを進める。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

6歳（2011年）

1月19日、中5週で迎えた28戦目は、一般C2七八（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（13戦3勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

1月26日、連闘で迎えた29戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、一般C2七八九（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手が足りず8着に敗れた。

2月24日、中3週で迎えた30戦目は、一般C2九十（船橋ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（14戦3勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は垂れてしまい11着に敗れた。