テレグノシス（1999年生、母メイクアウイッシュ）
Telegnosis
1999.05.11
テレグノシス（1999年5月11日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトニービン（当時16歳）と交配したメイクアウイッシュが13歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地33戦5勝2着5回、海外4戦0勝。2002年のNHKマイルカップ(G1)に勝利した他、2004年の安田記念(G1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞3勝を挙げた。
経歴
デビュー前
社台サラブレッドクラブにて総額2,800万円（70万×40口）で一口馬主が募集された。
杉浦宏昭厩舎（美浦）へ入厩。
2歳（2001年）
11月4日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 晴/重）に出走。馬体重は476kg。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びを欠き11着に敗れた。
11月17日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、2歳新馬（東京芝1400m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のダイワフロリダに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。
12月16日、中3週で迎えた3戦目は、2歳500万下のさざんか賞（阪神芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。
3歳（2002年）
1月19日、中4週で迎えた4戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の若竹賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して8番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、勝ったモンテブライアンを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。
2月3日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下のうぐいす賞（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアサクサキニナルを3/4馬身振り切って2勝目を手中に収めた。
3月17日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛進したが、伸びてきたタニノギムレット決め手に屈してクビ差の2着となった。
5月4日、中6週で迎えた7戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（3戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて前にいた13頭をごぼう抜きし、最後は2着のアグネスソニックに1馬身3/4の差をつけて3歳マイル王の座を奪取した。
5月26日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で勝浦正樹騎手（4戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず11着に敗れた。
10月19日、約5か月の休み明けで迎えた9戦目は、G3の富士ステークス（中山芝1600m 外回り 曇/良）に57kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で勝浦正樹騎手（5戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。
11月17日、中3週で迎えた10戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で勝浦正樹騎手（6戦2勝）。18頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入った。
4歳（2003年）
3月2日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で勝浦正樹騎手（7戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。
4月6日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた12戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で勝浦正樹騎手（8戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。
5月18日、中5週で迎えた13戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は10戦連続で勝浦正樹騎手（9戦2勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のキスミーテンダーに1馬身1/4の差をつけて2つ目の重賞タイトルをゲットした。
6月8日、中2週で迎えた14戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。
8月17日、G1のジャック・ル・マロワ賞（フランス・ドーヴィル芝1600m）に出走。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。3着を確保した。
9月7日、G1のムーラン・ド・ロンシャン賞（フランス・ロンシャン芝1600m）に出走。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。13着に敗れた。
11月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り 曇/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（10戦3勝）。18頭立ての6番人気で17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では脚を伸ばせず14着に敗れた。
12月14日、G1の香港マイル（香港・シャティン芝1600m）に出走。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。7着に敗れた。
5歳（2004年）
5月16日、約5か月の休養明けで迎えた19戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（11戦3勝）。18頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したウインラディウスにクビ差届かず2着に惜敗した。
6月6日、中2週で迎えた20戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（12戦3勝）。18頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では物凄い伸び脚を見せたが、勝ったツルマルボーイにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。
10月10日、約4か月の休み明けで迎えた21戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（13戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線に入ると、前で粘るローエングリンを次元の違う末脚で半馬身差し切って3つ目の重賞タイトルをつかんだ。
10月31日、中2週で迎えた22戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（14戦4勝）。17頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では速い脚を使えず11着に敗れた。
11月21日、中2週で迎えた23戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入った。
12月12日、G1の香港マイル（香港・シャティン芝1600m）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。14着に敗れた。
6歳（2005年）
4月16日、約4か月の休養明けで迎えた25戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（15戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。
5月15日、中3週で迎えた26戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（16戦4勝）。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、3着に終わった。
6月5日、中2週で迎えた27戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（17戦4勝）。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを15番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、6着に終わった。
10月9日、約4か月の休養明けで迎えた28戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（18戦4勝）。17頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したサンライズペガサスを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。
10月30日、中2週で迎えた29戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で勝浦正樹騎手（19戦4勝）。18頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では今一つ伸び切れず14着に敗れた。
11月20日、中2週で迎えた30戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で勝浦正樹騎手（20戦4勝）。17頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには絡めず12着に敗れた。
7歳（2006年）
4月2日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた31戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で勝浦正樹騎手（21戦4勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。
5月13日、中5週で迎えた32戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で勝浦正樹騎手（22戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。
6月4日、中2週で迎えた33戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。
8月6日、中8週で迎えた34戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。
10月8日、中8週で迎えた35戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。
10月21日、中1週で迎えた36戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、6着に終わった。
11月19日、中3週で迎えた37戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り 小雨/良）に出走。18頭立ての17番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず11着に終わった。