ワールドドン（2001年生、母Forty Five Tricks）

ワールドドン（2001年4月30日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「世界の首領」。毛色は鹿毛。種牡馬のWest by West（当時12歳）と交配したForty Five Tricksが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地44戦3勝2着4回。2003年のすずらん賞(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

鮫島一歩厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

8月17日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

8月23日、連闘で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌ダート1000m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエアファンタジスタを凄まじい末脚で3/4馬身差し切って未勝利戦を制した。

10月5日、中5週で迎えた3戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦したが、3着に終わった。

3歳（2004年）

4月18日、約6か月半の休み明けで迎えた4戦目は、3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚にキレが無く15着に敗れた。

5月8日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（3戦1勝）。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

8月21日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/重）に出走。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に敗れた。

9月12日、中2週で迎えた7戦目は、佐々木国明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の礼文特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、4着に入った。

10月2日、中2週で迎えた8戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の朝里川特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

10月30日、中3週で迎えた9戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1400m 小雨/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のサワノブレイブを3/4馬身振り切って雨下の激戦を制した。

11月21日、中2週で迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の與杼特別（京都ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では速い脚を使えず11着に敗れた。

11月28日、連闘で迎えた11戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の山科特別（京都ダート1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

4歳（2005年）

2月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

3月6日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に終わった。

3月19日、中1週で迎えた14戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が冴えず5着に終わった。

4月2日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に終わった。

7月3日、約3か月の休み明けで迎えた16戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。

7月23日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

8月7日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、北村浩平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

8月21日、中1週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた19戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 雨/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（5戦1勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出し、3着に入った。

9月4日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（6戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に敗れた。

9月25日、中2週で迎えた21戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず5着に敗れた。

5歳（2006年）

1月5日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のチアズアビリティーに1馬身3/4の差をつけて3勝目を収める

1月21日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下の河原町特別（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（2戦2勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

2月12日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下の大和特別（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（3戦2勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

3月5日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り13着に敗れた。

5月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた26戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の鎌倉特別（東京ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、スターオブニルスに交わされて5馬身差の2着となった。

6月25日、中3週で迎えた27戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の五条坂特別（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい9着に敗れた。

7月16日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の麒麟山特別（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚が止まってしまい9着に敗れた。

9月23日、中9週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた29戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の安城特別（中京ダート1000m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に終わった。

10月8日、中1週で迎えた30戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい10着に敗れた。

10月22日、中1週で迎えた31戦目は、3歳以上1000万下の藤森特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

12月2日、中5週で迎えた32戦目は、E.プラード騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では生来の闘争本能でどうにかこうにかゴールまで走り切り、5着を確保した。

12月17日、中1週で迎えた33戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の高砂特別（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい12着に敗れた。

6歳（2007年）

2月17日、中8週で迎えた34戦目は、4歳以上1000万下の大和特別（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、勝ったゴッドヘイローに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

4月1日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた35戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったブレイバーにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

5月27日、中7週で迎えた36戦目は、4歳以上1000万下の富嶽賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。競走中止となった。

7月1日、中4週で迎えた37戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の皆生特別（阪神ダート1400m 小雨/良）に出走。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

9月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた38戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の茨城新聞杯（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に終わった。

10月6日、中1週で迎えた39戦目は、3歳以上1000万下の藤森特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたワーキングボーイ決め手に屈してクビ差の2着となった。

11月3日、中3週で迎えた40戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

7歳（2008年）

2月3日、約3か月の休み明けで迎えた41戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず12着に敗れた。

3月1日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた42戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（4戦2勝）。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では決め手が足りず13着に終わった。

5月18日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から8kg戻して迎えた43戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（4戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず9着に敗れた。

6月8日、中2週で迎えた44戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。