マルイチトリトン（1996年生、母ジェントルスマイル）

マルイチトリトン（1996年3月15日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時7歳）と交配したジェントルスマイルが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は田中春美。戦績は、中央平地18戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は1998年の千両賞(500万下)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、田中春美から「北海道10月市場サラブレッド2歳」に上場され、小林茂行によって1,260万円で落札された。

内藤繁春厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1998年）

7月19日、デビュー戦は金折知則騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は442kg。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで踏ん張ったが、ユーセイシュタインにクビ差交わされて2着となった。

8月1日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で金折知則騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて、最後は2着のエイシンリンカーンをハナ差振り切って初勝利を挙げた。

11月28日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のサルビア賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

12月13日、中1週で迎えた4戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の千両賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて、最後は2着のゴールドティアラをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

3歳（1999年）

1月9日、中3週で迎えた5戦目は、3歳オープンのバイオレットステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい5着に敗れた。

1月17日、連闘で迎えた6戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて6着に終わった。

2月7日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（1戦1勝）。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が上がってしまい13着に敗れた。

2月28日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は金折知則騎手（2戦1勝）。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

4歳（2000年）

2月12日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた9戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で金折知則騎手（3戦1勝）。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

4月9日、中7週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた10戦目は、5歳以上900万下の播磨特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で金折知則騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり15着に敗れた。

4月30日、中2週で迎えた11戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の米沢特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

5月7日、連闘で迎えた12戦目は、5歳以上900万下の祇園特別（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は金折知則騎手（5戦1勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて11着に終わった。

5月20日、中1週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で金折知則騎手（6戦1勝）。13頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着を確保した。

5歳（2001年）

4月28日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から46kg増やして迎えた14戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

5月26日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

6歳（2002年）

5月11日、約11か月半の休み明けで迎えた16戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。13着に敗れた。

6月16日、中4週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では生来のガッツでどうにかこうにかゴールまで走り切り、5着を確保した。

7月6日、中2週で迎えた18戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ハイペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって11着に敗れた。