ファンドリロバリー（1993年生、母メイショウロマン）

ファンドリロバリー（1993年5月13日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のジェイドロバリー（当時6歳）と交配したメイショウロマンが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）日高大洋牧場。戦績は、中央平地28戦5勝2着3回、中央障害16戦4勝2着1回。2000年の阪神スプリングジャンプ(JG2)に勝利した他、1998年の日経新春杯(ハンデG2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

布施正厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1996年）

2月24日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は432kg。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサイレンスホーラーに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3月24日、中3週で迎えた2戦目は、宝来城多郎騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のフリージア賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

4月21日、中3週で迎えた3戦目は、4歳500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

5月11日、中2週で迎えた4戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚勢が衰えて11着に敗れた。

5月25日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（2戦1勝）。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に終わった。

9月8日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

9月22日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下の能勢特別（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（4戦1勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではにじり寄るように前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のクラウンセンプーを3/4馬身振り切って2勝目を掴み取った。

10月26日、中4週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（5戦2勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

11月16日、中2週で迎えた9戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の最上川特別（新潟芝2200m 外回り曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

12月14日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の天竜川特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。

4歳（1997年）

7月12日、約7か月の休み明けで迎えた11戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1800m 雨/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のサンチャンスに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりの一戦をモノにした。

7月26日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の九州スポーツ新聞杯（小倉芝2000m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

8月16日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のTVQ杯（小倉芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

8月30日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の不知火特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（3戦1勝）。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

9月28日、中3週で迎えた15戦目は、柿元嘉和騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の福島中央テレビ杯（福島芝1800m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、伸びてきたナスノプリティー決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

10月18日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下の飯坂特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柿元嘉和騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のスノーエンデバーに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

11月16日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で柿元嘉和騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、伸びてきたテイエムオオアラシ決め手に屈してハナ差の2着となった。

12月20日、中4週で迎えた18戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のクリスマスキャロルハンデキャップ（阪神芝2200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のマークリマニッシュに1馬身半の差をつけて優勝

5歳（1998年）

1月25日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は和田竜二騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、3着に入った。

3月29日、中8週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた20戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（5戦1勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では最後まで息が続かず11着に終わった。

7月26日、約4か月の休養明けで迎えた21戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の北九州記念（阪神芝2000m 雨/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

8月16日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、G3の小倉記念（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚を失くしてしまい7着に終わった。

9月13日、中3週で迎えた23戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（6戦1勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったランフォザドリームに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

10月17日、中4週で迎えた24戦目は、嵐山ステークス（京都芝3000m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（7戦1勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

6歳（1999年）

7月4日、約8か月半の休み明けで迎えた25戦目は、灘ステークス（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（8戦1勝）。13頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

7月25日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（9戦1勝）。14頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。

8月15日、中2週で迎えた27戦目は、G3の小倉記念（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で和田竜二騎手（10戦1勝）。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

9月4日、中2週で迎えた28戦目は、出津孝一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のダイタクサージャンに3馬身半の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

9月11日、連闘で迎えた29戦目は、障害4歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3140m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で出津孝一騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。競走中止となった。

10月16日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、洛南ジャンプステークス（京都障害芝3170m 外2周曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で出津孝一騎手（2戦1勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。4着に敗れた。

10月24日、連闘で馬体重を前走から12kg絞って迎えた31戦目は、ハンデJ・G3の東京オータムジャンプ（東京障害芝3300m 晴/良）に57kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で出津孝一騎手（3戦1勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。3着に終わった。

11月6日、中1週で迎えた32戦目は、秋陽ジャンプステークス（東京障害芝3300m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で出津孝一騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のアポンマイワードをハナ差制して先頭ゴールを果たした。

12月4日、中3週で迎えた33戦目は、イルミネーションジャンプステークス（中山障害芝→ダート3200m 曇）に出走。鞍上は6戦連続で出津孝一騎手（5戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。8着に敗れた。

7歳（2000年）

1月29日、中7週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた34戦目は、障害5歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は7戦連続で出津孝一騎手（6戦2勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。5着に敗れた。

2月12日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた35戦目は、淀ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は8戦連続で出津孝一騎手（7戦2勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。最後は、2着のスプリングマーチに6馬身の差をつけて優勝

3月11日、中3週で迎えた36戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 小雨/良）に出走。鞍上は9戦連続で出津孝一騎手（8戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のメイショウワカシオに3馬身半の差をつけて悲願の重賞初制覇を果たした。

4月15日、中4週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた37戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4100m 雨/稍重）に63kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は10戦連続で出津孝一騎手（9戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。7着に敗れた。

6月10日、中7週で迎えた38戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3300m 曇/稍重）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は11戦連続で出津孝一騎手（10戦4勝）。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。9着に敗れた。

9月16日、約3か月半の休養明けで迎えた39戦目は、J・G3の阪神ジャンプステークス（阪神障害芝3170m 雨/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は12戦連続で出津孝一騎手（11戦4勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったテイエムダイオーから半馬身差の2着となった。

10月14日、中3週で迎えた40戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、ハンデJ・G3の東京オータムジャンプ（東京障害芝3300m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。6着に敗れた。

11月11日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた41戦目は、J・G2の京都ハイジャンプ（京都障害芝3930m 曇/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は出津孝一騎手（12戦4勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。5着に敗れた。

12月23日、中5週で迎えた42戦目は、三浦堅治騎手を鞍上に迎えて、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。11着に敗れた。

8歳（2001年）

2月17日、中7週で迎えた43戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

3月10日、中2週で迎えた44戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 曇/良）に62kgの斤量を背負って出走。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。11着に終わった。