カリュウ（2019年生、母ジュラーレ）

カリュウ（2019年4月10日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「馬華馬留(馬偏に華、馬偏に留)。天下を周遊したとされる名馬の名」。毛色は鹿毛。種牡馬のアジアエクスプレス（当時8歳）と交配したジュラーレが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は松田牧場。主な勝ち鞍は2021年の2歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、松田牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、林弘之によって715万円で落札された。

田島俊明厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

8月21日、デビュー戦は武藤雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は420kg。17頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を披露し、4着に入った。

9月5日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（1戦0勝）。17頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

12月4日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で武藤雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るオーブラックを上がり3位の末脚でクビ差だけ差し切って未勝利勝ちを決めた。

3歳（2022年）

3月13日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚を伸ばせず14着に終わった。

4月10日、中3週で迎えた5戦目は、小林脩斗騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

7月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（3戦1勝）。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったライヴサファイアに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

7月23日、中2週で迎えた7戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島ダート1150m 晴/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、勝ったアレクサンドラに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月1日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

10月22日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（5戦1勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

12月17日、中7週で迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は小林脩斗騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、スズカコテキタイに交わされて1馬身半差の2着となった。

4歳（2023年）

1月8日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林脩斗騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい10着に敗れた。

3月25日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg減らして迎えた12戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 小雨/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず15着に敗れた。

7月1日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、小林美駒騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島ダート1150m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

9月2日、中8週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（新潟ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小林美駒騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

10月15日、中5週で迎えた15戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1200m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で小林美駒騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、5着を確保した。

11月12日、中3週で迎えた16戦目は、永野猛蔵騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島ダート1150m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

12月10日、中3週で迎えた17戦目は、今村聖奈騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

5歳（2024年）

3月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、4歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は永野猛蔵騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず8着に敗れた。

4月14日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた19戦目は、4歳以上1勝クラス（福島ダート1150m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は小林美駒騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで持ち堪えて、最後は2着のレジーナローズに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。