スズカコテキタイ（2019年生、母コテキタイ）

スズカコテキタイ（2019年3月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+母名」。毛色は鹿毛。種牡馬のディスクリートキャット（当時16歳）と交配したコテキタイが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はグランド牧場。2023年の千葉ステークス(オープンハンデ)に勝利した他、2024年の大和ステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、グランド牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、永井啓弍によって1,650万円で落札された。

柄崎孝厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

9月11日、デビュー戦は岩部純二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は476kg。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

10月3日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で岩部純二騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、抜け出したライヴサファイアを差し切れず、2馬身半差の2着となった。

10月23日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岩部純二騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスピードグラマーを鮮烈な末脚で半馬身差し切って初白星を挙げた。

11月6日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で岩部純二騎手（3戦1勝）。14頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい14着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた5戦目は、2歳オープンのカトレアステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で岩部純二騎手（4戦1勝）。15頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に終わった。

3歳（2022年）

1月22日、中7週で迎えた6戦目は、3歳1勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岩部純二騎手（5戦1勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。

2月5日、中1週で迎えた7戦目は、3歳1勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で岩部純二騎手（6戦1勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、5着に終わった。

2月19日、中1週で迎えた8戦目は、3歳1勝クラス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で岩部純二騎手（7戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず10着に敗れた。

2月26日、連闘で迎えた9戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず5着に終わった。

6月19日、約4か月の休み明けで迎えた10戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚が止まってしまい16着に敗れた。

11月27日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたアイスマン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

12月17日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るカリュウを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて制した。

4歳（2023年）

1月5日、中2週で迎えた13戦目は、T.バシュロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に58kgの斤量を背負って出走。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のスマートラプターに1馬身1/4の差をつけて3勝目をつかんだ。

2月26日、中6週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でT.バシュロ騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のペプチドヤマトに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月19日、中2週で迎えた15戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るテイエムトッキュウを上がり4位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

4月9日、中2週で迎えた16戦目は、京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。最後はバテてしまい11着に敗れた。

12月10日、約8か月の休養明けで迎えた17戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり13着に敗れた。

5歳（2024年）

1月14日、中4週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンのジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

2月18日、中4週で迎えた19戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、大和ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のタイセイブレイズを3/4馬身振り切って6勝目を挙げた。

4月7日、中6週で迎えた20戦目は、京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。