テイエムトッキュウ（2018年生、母アグネスナチュラル）

テイエムトッキュウ（2018年5月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+特急」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時10歳）と交配したアグネスナチュラルが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は高昭牧場。2023年のカペラステークス(G3)に勝利した他、2024年の東京スプリント(Jpn3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

木原一良厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

7月18日、デビュー戦は富田暁騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。17頭立ての16番人気で大外17番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では決め手が足りず13着に終わった。

10月25日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で富田暁騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず14着に終わった。

11月14日、中2週で迎えた3戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。先手を取り、若干速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のサトノアイに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月6日、中2週で迎えた4戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスのさざんか賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま力一杯の粘りで持ち堪えて、最後は2着のデルマカンノンに1馬身3/4の差をつけて勝利をモノにする

3歳（2021年）

5月9日、約5か月の休み明けで迎えた5戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの橘ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。先手を奪い、リードを2馬身以上キープして、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず12着に終わった。

5月29日、中2週で迎えた6戦目は、3歳重賞の葵ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。17頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、リードを2馬身以上確保して、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

4歳（2022年）

6月18日、約13か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラスの皆生特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のガッツで最後まで敢闘したが、テイエムスパーダに交わされて2馬身半差の2着となった。

7月10日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラスのシンガポールターフクラブ賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（2戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のジュストコルに2馬身半の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

11月19日、約4か月半の休み明けで迎えた9戦目は、3歳以上3勝クラスのみちのくステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（3戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきり、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。

12月11日、中2週で迎えた10戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの知立ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

5歳（2023年）

1月7日、中3週で迎えた11戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの初春ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、凄まじいハイペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力で渋太く粘り続けて、最後は2着のニューフロンティアに2馬身半の差をつけて4勝目を手に入れた。

3月19日、中9週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンの千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は北村友一騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで崩れずに走り抜いたが、スズカコテキタイに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

4月9日、中2週で迎えた13戦目は、京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを取り切り、後続を2馬身以上離して、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の闘志で渋太く粘り続けて、最後は2着のクロジシジョーに3馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

6月11日、中8週で迎えた14戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（2戦2勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は脚が止まってしまい15着に敗れた。

11月12日、約5か月の休み明けで迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は北村友一騎手（5戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

12月10日、中3週で迎えた16戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させてすんなりと抜け出し、最後は2着のチェイスザドリームに3馬身の差をつけて重賞ウィナーの仲間入りを果たした。

6歳（2024年）

4月10日、約4か月の休養明けで迎えた17戦目は、Jpn3の東京スプリント（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は北村友一騎手（6戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。端をきる形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。