ユウターアムール（1997年生、母クルジェアムール）

ユウターアムール（1997年4月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスターオブコジーン（当時9歳）と交配したクルジェアムールが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は小田健一。戦績は、中央平地31戦1勝2着5回、地方2戦0勝。主な勝ち鞍は2000年の4歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、小田健一から「北海道8月市場サラブレッド2歳」と「北海道10月市場サラブレッド2歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。2歳のとき、本桐共同育成センターから「プレミア3歳トレーニングセールサラブレッド3歳」に上場され、上山登によって535.5万円で落札された。

佐藤正雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1999年）

7月10日、デビュー戦は菊地昇吾騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は420kg。8頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず4着に終わった。

7月17日、連闘で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で菊地昇吾騎手（1戦0勝）。5頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、サクラスマッシュに交わされて3馬身半差の2着となった。

8月22日、中4週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊地昇吾騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取り、若干速いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず7着に敗れた。

10月23日、中8週で迎えた4戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1200m 曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したマイネルシェーバーを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

11月13日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では見せ場を作れず16着に敗れた。

12月12日、中3週で迎えた6戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

12月26日、中1週で迎えた7戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。最後は脚勢が衰えて12着に終わった。

3歳（2000年）

1月12日、中1週で迎えた8戦目は、3歳戦の若竹賞（笠松ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

1月29日、中1週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦0勝）。18頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

2月12日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（3戦0勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

3月4日、中2週で迎えた11戦目は、4歳未勝利（中京ダート1000m 雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（4戦0勝）。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

3月25日、中2週で迎えた12戦目は、4歳未勝利（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤哲三騎手（5戦0勝）。18頭立ての11番人気で大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

4月22日、中3週で迎えた13戦目は、4歳未勝利（京都芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で佐藤哲三騎手（6戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したマイネルクレインにクビ差届かず2着に惜敗した。

5月21日、中3週で迎えた14戦目は、4歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で佐藤哲三騎手（7戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、勝ったメモリーセットにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

6月11日、中2週で迎えた15戦目は、4歳未勝利（中京芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で佐藤哲三騎手（8戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや速いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のマキシムフリートを半馬身振り切って待望の初白星を挙げた。

7月1日、中2週で迎えた16戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の下北半島特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

7月22日、中2週で迎えた17戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の登別特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に終わった。

7月29日、連闘で迎えた18戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の美利河特別（函館芝1200m 小雨/良）に出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

8月26日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の伊万里特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（9戦1勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず11着に終わった。

4歳（2001年）

3月11日、約6か月半の休養明けで迎えた20戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の庄内川特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり8着に終わった。

3月27日、中1週で迎えた21戦目は、名古屋チャレンジカップガイア賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（10戦1勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。11着に終わった。

4月22日、中3週で迎えた22戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

5月4日、中1週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の霞ケ城特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

6月2日、中3週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く13着に終わった。

7月7日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた25戦目は、3歳以上500万下（函館芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では切れる脚を使えず12着に終わった。

7月22日、中1週で馬体重を前走から20kg戻して迎えた26戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の登別特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（3戦0勝）。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に終わった。

7月28日、連闘で迎えた27戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田浩一騎手（4戦0勝）。11頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手に欠いて11着に終わった。

5歳（2002年）

2月10日、約6か月半の休み明けで迎えた28戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（2戦0勝）。15頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が鈍り15着に終わった。

3月10日、中3週で迎えた29戦目は、菊沢隆仁騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたヒロシュガー決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

3月16日、連闘で迎えた30戦目は、石山繁騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の庄内川特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、3着に入った。

4月28日、中5週で迎えた31戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の長岡特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石山繁騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい13着に敗れた。

5月26日、中3週で迎えた32戦目は、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石山繁騎手（2戦0勝）。17頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後はバテてしまい15着に敗れた。

7月13日、中6週で迎えた33戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての11番人気で大外18番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず14着に終わった。