ビオレント（2011年生、母スターオブジュニパー）

ビオレント（2011年2月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「激しい（伊）」。毛色は栗毛。種牡馬のゼンノロブロイ（当時11歳）と交配したスターオブジュニパーが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は木村牧場。戦績は、中央平地18戦1勝2着2回、地方12戦2勝。主な勝ち鞍は2014年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

金成貴史厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

11月2日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は486kg。18頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを18番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず18着に終わった。

12月23日、中6週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず12着に終わった。

3歳（2014年）

1月18日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた3戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず10着に終わった。

3月5日、中6週で迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳戦のアクアマリンフラワー賞（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に敗れた。

5月10日、中8週で迎えた5戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

5月31日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったデルマアラレチャンに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

6月29日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

7月27日、中3週で迎えた8戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月16日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は大野拓弥騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のプロテクションに1馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

12月21日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（4戦1勝）。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

4歳（2015年）

2月8日、中6週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（5戦1勝）。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、5着に入り込んだ。

2月21日、中1週で迎えた12戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく9着に終わった。

4月25日、中8週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上500万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（6戦1勝）。15頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が上がってしまい12着に終わった。

5月9日、中1週で迎えた14戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1800m 小雨/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したエリーフェアリーを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

5月23日、中1週で迎えた15戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

6月20日、中3週で迎えた16戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

8月22日、中8週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（7戦1勝）。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚にキレが無く14着に終わった。

5歳（2016年）

1月24日、約5か月の休養明けで迎えた18戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず6着に終わった。

2月13日、中2週で迎えた19戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい12着に終わった。

4月22日、中9週で馬体重を前走から19kg増やして迎えた20戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、たて座特別（大井ダート1400m 曇/稍重）に出走。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

5月3日、中1週で迎えた21戦目は、牝馬限定戦のカルガモ賞（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田譲治騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

5月20日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、早田功駿騎手を鞍上に迎えて、薫風特別（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。15頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり13着に終わった。

6月9日、中2週で迎えた23戦目は、てんびん座特別（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は和田譲治騎手（2戦0勝）。13頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず6着に終わった。

6月30日、中2週で迎えた24戦目は、ヘルクレス座特別（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で和田譲治騎手（3戦0勝）。15頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、5着に入り込んだ。

7月14日、中1週で迎えた25戦目は、わし座特別（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で和田譲治騎手（4戦0勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に終わった。

8月1日、中2週で迎えた26戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、いるか座特別（大井ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

8月17日、中1週で迎えた27戦目は、涼風特別（大井ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のフジノロンシャンを3/4馬身振り切って久々に勝利を挙げた。

10月28日、中9週で迎えた28戦目は、千代田区特別（大井ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で本橋孝太騎手（2戦1勝）。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

11月18日、中2週で迎えた29戦目は、オフト大郷賞（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は和田譲治騎手（5戦0勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

11月28日、中0週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた30戦目は、カノープス賞（大井ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は本橋孝太騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のビリーバローズをクビ差振り切って制した。