サトノキングダム（2013年生、母ダリシア）

サトノキングダム（2013年4月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋王国」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時11歳）と交配したダリシアが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。主な勝ち鞍は2019年の阿武隈ステークス(3勝クラスハンデ)。

経歴

デビュー前

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

12月27日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は468kg。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のイマジンザットに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2016年）

1月31日、中4週で迎えた2戦目は、3歳500万下のセントポーリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のメイショウタチマチを半馬身振り切って2勝目を掴み取った。

7月30日、約6か月の休み明けで迎えた3戦目は、3歳以上1000万下の古町特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したアストラエンブレムを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4歳（2017年）

3月11日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の館山特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したサトノスティングにクビ差届かず2着に甘んじた。

4月23日、中5週で迎えた5戦目は、4歳以上1000万下の石和特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦2勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したニシノジャーニーに3/4馬身届かず2着に敗北した。

5月21日、中3週で迎えた6戦目は、4歳以上1000万下の調布特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（4戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

8月20日、約3か月の休み明けで迎えた7戦目は、3歳以上500万下の村上特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（5戦2勝）。17頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では卓出した伸び脚で驀進したが、勝ったルネイションにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

9月18日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（6戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したハナレイムーンにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月15日、中3週で迎えた9戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の寺泊特別（新潟芝1600m 外回り小雨/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、4着に終わった。

5歳（2018年）

1月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（7戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

1月20日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（8戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月1日、中9週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

4月22日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月20日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月16日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下の八丈島特別（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（4戦0勝）。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず9着に敗れた。

8月19日、中8週で迎えた16戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の新発田城特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスパイラルダイブに3馬身半の差をつけて久々に美酒を浴びた。

9月17日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の白井特別（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したフローレスマジックに半馬身届かず2着に敗北した。

11月25日、中9週で迎えた18戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のオリエンタル賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のステイオンザトップに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

6歳（2019年）

6月8日、約6か月半の休養明けで迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの多摩川ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したファストアプローチに3/4馬身届かず2着に敗北した。

7月6日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの阿武隈ステークス（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（9戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、グングンと末脚を伸ばして、最後は2着のワンダープチュックに1馬身1/4の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

9月1日、中7週で迎えた21戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は石橋脩騎手（2戦1勝）。18頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に敗れた。

11月23日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（3戦1勝）。17頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に終わった。

2019年12月6日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。