ワンダーオブテール（2012年生、母ワンダーヘリテージ）

ワンダーオブテール（2012年4月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋達成する（ポルトガル語）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエンパイアメーカー（当時12歳）と交配したワンダーヘリテージが18歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者はフクダファーム。主な勝ち鞍は2018年のジュライ特選(C1-1)。

経歴

デビュー前

羽月友彦厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2015年）

4月18日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は492kg。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では見せ場なく15着に終わった。

5月9日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では見所を作れず15着に終わった。

7月11日、中8週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1900m 晴/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に終わった。

10月3日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から18kg戻して迎えた4戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。15頭立ての15番人気で16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き12着に終わった。

10月25日、中2週で馬体重を前走からさらに28kg増やして迎えた5戦目は、児島真二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2 36（佐賀ダート900m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が冴えず4着に敗れた。

10月31日、連闘で迎えた6戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2 43（佐賀ダート900m 晴/良）に出走。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のアマラントカットを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

11月14日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上C2 16（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るエイシンマッハを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月13日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上C2-10（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（2戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦したが、3着に終わった。

4歳（2016年）

1月11日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上C2 12（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で山口勲騎手（3戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず3着に敗れた。

1月30日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上C2 11（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で山口勲騎手（4戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったアドマイヤゼンに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

5月8日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、4歳以上C2 13（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で山口勲騎手（5戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るステラグランデを上がり1位タイの末脚で半馬身差し切って順当に勝利した。

5歳（2017年）

2月19日、約9か月半の休養明けで迎えた12戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は藤懸貴志騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に終わった。

10月14日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、田村太雅騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。10着に終わった。

11月4日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた14戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2750m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田村太雅騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。9着に終わった。

12月17日、中5週で迎えた15戦目は、黒岩悠騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。12着に終わった。

6歳（2018年）

2月10日、中7週で迎えた16戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 雨）に出走。鞍上は田村太雅騎手（2戦0勝）。14頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。9着に終わった。

3月17日、中4週で迎えた17戦目は、山下裕貴騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2 27（佐賀ダート900m 晴/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るイチザプラチナを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

3月25日、連闘で迎えた18戦目は、4歳以上C2 31（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は山口勲騎手（6戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイチザサムライに7馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

4月14日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上C2 11（佐賀ダート1300m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（7戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したゴッドスティードを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

4月30日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上C2 11（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（8戦4勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のリッカハピネスに4馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

5月12日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上C2-4（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山口勲騎手（9戦5勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサンブレナードに4馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

6月5日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上C1-7（佐賀ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で山口勲騎手（10戦6勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るイリュームを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

6月19日、中1週で迎えた23戦目は、紫陽花賞（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は山下裕貴騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したホーミーを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

7月7日、中2週で迎えた24戦目は、長崎街道原田宿特選（佐賀ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は山口勲騎手（11戦7勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したケモノタイプを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

7月22日、中1週で迎えた25戦目は、ジュライ特選（佐賀ダート1750m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（12戦7勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のドナペリドットに5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

8月4日、中1週で迎えた26戦目は、長崎街道轟木宿特選（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（13戦8勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、ドナペリドットにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

9月17日、中5週で迎えた27戦目は、セプテンバー特選（佐賀ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で山口勲騎手（14戦8勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

7歳（2019年）

3月17日、約6か月の休養明けで迎えた28戦目は、コーラル特選（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は山下裕貴騎手（2戦1勝）。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。