フサイチアソート（2005年生、母アーネストデザイア）

フサイチアソート（2005年2月16日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋詰め合わせ」。毛色は栗毛。種牡馬のトワイニング（当時14歳）と交配したアーネストデザイアが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地28戦2勝2着1回、中央障害16戦1勝2着3回。2007年の東京スポーツ杯2歳ステークス(G3)に勝利した他、2008年の中日新聞杯(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、中村浩章によって4,515万円で落札された。

岩戸孝樹厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

10月28日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/重）に出走。馬体重は450kg。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のニシノエモーションをアタマ差振り切って初白星を挙げた。

11月17日、中2週で迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のスズジュピターに1馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

3歳（2008年）

3月9日、約4か月の休養明けで迎えた3戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には割り込めず12着に敗れた。

4月20日、中5週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた4戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。18頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

6月1日、中5週で迎えた5戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず10着に敗れた。

8月31日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

9月21日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

10月25日、中4週で迎えた8戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず14着に敗れた。

11月24日、中3週で迎えた9戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着を確保した。

12月13日、中2週で迎えた10戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったヤマニンキングリーにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

4歳（2009年）

1月10日、中3週で迎えた11戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

2月7日、中3週で迎えた12戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

3月14日、中4週で迎えた13戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で大外18番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず13着に敗れた。

7月26日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の日本海ステークス（新潟芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦0勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

8月22日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた15戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のポプラステークス（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

9月13日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1600万下のレインボーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

12月26日、約3か月半の休養明けで迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の元町ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

5歳（2010年）

1月16日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず12着に敗れた。

1月31日、中1週で迎えた19戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の節分ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり15着に終わった。

3月13日、中5週で迎えた20戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のサンシャインステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

3月28日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の常総ステークス（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では全く伸びず13着に終わった。

4月10日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（2戦0勝）。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

8月21日、約4か月半の休養明けで迎えた23戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のマレーシアカップ（札幌芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は力尽きて11着に終わった。

10月9日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオクトーバーステークス（東京芝2400m 雨/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ハナに立ち、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

11月27日、中6週で迎えた25戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。3着に入った。

12月18日、中2週で迎えた26戦目は、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったスタールーセントからクビ差の2着に甘んじた。

6歳（2011年）

6月12日、約6か月の休養明けで迎えた27戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐雄祐騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。8着に敗れた。

7月31日、中6週で迎えた28戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で五十嵐雄祐騎手（3戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。最後は、2着のショウナンサミットに2馬身の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

7歳（2012年）

2月4日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた29戦目は、春麗ジャンプステークス（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で五十嵐雄祐騎手（4戦1勝）。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。9着に終わった。

2月26日、中2週で迎えた30戦目は、障害4歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3110m 曇）に出走。鞍上は6戦連続で五十嵐雄祐騎手（5戦1勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。4着に終わった。

3月18日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた31戦目は、障害4歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3110m 小雨）に出走。鞍上は7戦連続で五十嵐雄祐騎手（6戦1勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。13着に敗れた。

5月12日、中7週で迎えた32戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、J・G2の京都ハイジャンプ（京都障害芝3930m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。5着に終わった。

6月3日、中2週で迎えた33戦目は、障害3歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3110m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で植野貴也騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。3着に入り込んだ。

7月8日、中4週で迎えた34戦目は、障害3歳以上オープン（中京障害芝3300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で植野貴也騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。3着に入った。

7月28日、中2週で迎えた35戦目は、J・G3の小倉サマージャンプ（小倉障害芝3390m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で植野貴也騎手（3戦0勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。4着に入り込んだ。

8月26日、中3週で迎えた36戦目は、障害3歳以上オープン（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で植野貴也騎手（4戦0勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。8着に敗れた。

8歳（2013年）

12月15日、約16か月の休み明けで迎えた37戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の元町ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では決め手が足りず11着に終わった。

9歳（2014年）

1月25日、中5週で迎えた38戦目は、難波剛健騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（中京障害芝3330m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。12着に終わった。

2月16日、中2週で迎えた39戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。11頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。

7月12日、約5か月の休み明けで迎えた40戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の天の川ステークス（福島芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず11着に終わった。

7月19日、連闘で迎えた41戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のマレーシアカップ（中京芝2000m 雨/稍重）に出走。11頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

9月27日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた42戦目は、原田和真騎手を鞍上に迎えて、清秋ジャンプステークス（新潟障害芝3250m 外→内晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったダノンゴールドから2馬身半差の2着となった。

10月25日、中3週で迎えた43戦目は、障害3歳以上オープン（福島障害芝3350m 晴/良）に57kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で原田和真騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、勝ったサンライズロイヤルから7馬身差の2着に敗北した。

11月22日、中3週で迎えた44戦目は、秋陽ジャンプステークス（東京障害芝3110m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で原田和真騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。14着に敗れた。