デンコウリジエール（2017年生、母デンコウデア）

デンコウリジエール（2017年4月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+水田(仏)」。毛色は鹿毛。種牡馬のメイショウボーラー（当時16歳）と交配したデンコウデアが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は村下明博。2022年のギャラクシーステークス(オープンハンデ)に勝利した他、2021年のオータムリーフステークス(オープンハンデ)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、村下明博から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、松本好雄によって432万円で落札された。

荒川義之厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

7月6日、デビュー戦は西村淳也騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1400m 曇/重）に出走。馬体重は458kg。13頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず12着に終わった。

7月21日、中1週で迎えた2戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京ダート1200m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るファルークを上がり1位タイの末脚でクビ差だけ差し切って未勝利勝ちを決めた。

8月10日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンのフェニックス賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦1勝）。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が冴えず4着に終わった。

9月28日、中6週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に敗れた。

10月20日、中2週で迎えた5戦目は、2歳1勝クラスのなでしこ賞（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（2戦1勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず4着に終わった。

3歳（2020年）

9月26日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

10月17日、中2週で迎えた7戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったプライムに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

10月31日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は団野大成騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のゼットセントラルに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

4歳（2021年）

2月28日、約4か月の休み明けで迎えた9戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を取り切り、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて12着に敗れた。

3月20日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のシャイニーブランコをクビ差振り切って3勝目を挙げた。

4月11日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、加藤祥太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのやまびこステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では決め手が足りず14着に敗れた。

5月15日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた12戦目は、4歳以上3勝クラスの八海山ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤祥太騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

5月23日、連闘で迎えた13戦目は、小沢大仁騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの大垣ステークス（中京ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では、そのまま渾身の力で持ち堪えて先頭に立ち、最後は2着のイメルに1馬身1/4の差をつけて優勝

9月25日、約4か月の休み明けで迎えた14戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、ながつきステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。

10月10日、中1週で迎えた15戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、グリーンチャンネルカップ（東京ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天賦の勝負根性でゴールまで勇戦し、5着に入り込んだ。

10月23日、中1週で迎えた16戦目は、泉谷楓真騎手を鞍上に迎えて、大阪スポーツ杯（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

10月31日、連闘で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンのオータムリーフステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は団野大成騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスマートダンディーをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

5歳（2022年）

3月12日、約4か月半の休み明けで迎えた18戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、ポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

4月2日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に敗れた。

4月30日、中3週で迎えた20戦目は、天王山ステークス（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に終わった。

5月15日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（中京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で松田大作騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に終わった。

9月24日、約4か月半の休養明けで迎えた22戦目は、ながつきステークス（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は菅原明良騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

10月8日、中1週で迎えた23戦目は、大阪スポーツ杯（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は松田大作騎手（4戦0勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

10月22日、中1週で迎えた24戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、オータムリーフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

11月20日、中3週で迎えた25戦目は、霜月ステークス（東京ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

12月4日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンのギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のバトルクライをアタマ差振り切って1着ゴールを果たした。

6歳（2023年）

1月29日、中7週で迎えた27戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（3戦1勝）。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始13番手を追走。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

4月8日、中9週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンの吾妻小富士ステークス（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で秋山真一郎騎手（4戦1勝）。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

4月22日、中1週で迎えた29戦目は、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で秋山真一郎騎手（5戦1勝）。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見所を作れず12着に終わった。

5月14日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で秋山真一郎騎手（6戦1勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

8月20日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた31戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

8月31日、中1週で馬体重を前走から7kg戻して迎えた32戦目は、ハンデJpn3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は団野大成騎手（4戦2勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

10月9日、中5週で迎えた33戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（Road to JBC）（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は秋山真一郎騎手（7戦1勝）。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

7歳（2024年）

3月30日、約6か月の休養明けで迎えた34戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に59kgの斤量を背負って出走。15頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいいところがなく8着に終わった。

4月20日、中2週で迎えた35戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。15頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に終わった。