ヴイプラド（2001年生、母グレースフルマナー）

ヴイプラド（2001年4月3日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「Ｖ＋父名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のEl Prado（当時12歳）と交配したグレースフルマナーが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地22戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2004年の春菜賞(500万下)。

経歴

デビュー前

岩戸孝樹厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

8月30日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力のある伸びを見せたが、伸びてきたトーセンウエーブ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

9月27日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

10月11日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月16日、中4週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のフィールドウエストに1馬身3/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

11月30日、中1週で迎えた5戦目は、2歳500万下のベゴニア賞（東京芝1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

3歳（2004年）

2月8日、中9週で迎えた6戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の春菜賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。前に出て、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では総身の力で末脚を持続させて、最後は2着のフリーダムホークをクビ差振り切って制した。

3月20日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

4月25日、中4週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。18頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい10着に終わった。

11月7日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって12着に敗れた。

11月20日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の相模湖特別（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

12月19日、中3週で迎えた11戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北摂特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって11着に終わった。

4歳（2005年）

1月8日、中2週で迎えた12戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の若水賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

1月30日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続でD.バルジュー騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って10着に敗れた。

3月5日、中4週で迎えた14戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の両国特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって15着に終わった。

4月2日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の浅草特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり11着に終わった。

8月21日、約4か月半の休み明けで迎えた16戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

10月9日、中6週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（2戦0勝）。18頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい11着に敗れた。

11月13日、中4週で迎えた18戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の五色沼特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず10着に終わった。

5歳（2006年）

1月5日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

5月6日、約4か月の休養明けで迎えた20戦目は、4歳以上500万下の米山特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

7月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、3歳以上500万下の寺泊特別（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。18頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

9月2日、中5週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下の新発田城特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（3戦0勝）。18頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に終わった。