スパークアロー（1994年生、母レディークロース）

スパークアロー（1994年4月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のミスターシービー（当時14歳）と交配したレディークロースが10歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）飛渡牧場。戦績は、中央平地28戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は1998年の4歳以上900万下(牝)。

経歴

デビュー前

蛯名信広厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1996年）

12月7日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は426kg。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のスピードバレリーナに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（1997年）

1月12日、中4週で迎えた2戦目は、牝馬限定3歳オープンのフローラステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に終わった。

1月26日、中1週で迎えた3戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

3月2日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦1勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

4月6日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定4歳500万下のミモザ賞（中山芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のビッグモンローをハナ差振り切って雨中の大激戦を制した。

4月26日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（2戦1勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり10着に終わった。

5月25日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で橋本広喜騎手（3戦1勝）。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

7月20日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の加治川特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で橋本広喜騎手（4戦1勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず13着に敗れた。

9月14日、中7週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の浦安特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦1勝）。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず5着に終わった。

9月28日、中1週で迎えた10戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。13頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

11月8日、中5週で迎えた11戦目は、柴田未崎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下（東京芝1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に終わった。

11月30日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田未崎騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

4歳（1998年）

1月10日、中5週で迎えた13戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

2月1日、中2週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下の大島特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

3月8日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（5戦1勝）。15頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず15着に終わった。

6月13日、約3か月の休み明けで迎えた16戦目は、4歳以上500万下の奥尻特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に終わった。

6月28日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（3戦0勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に終わった。

7月12日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で鹿戸雄一騎手（4戦0勝）。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に終わった。

7月19日、連闘で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で鹿戸雄一騎手（5戦0勝）。12頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

8月2日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で鹿戸雄一騎手（6戦0勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、勝ったドウカンサツキに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

8月29日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1700m 小雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したノースビールを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

9月13日、中1週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天授の勝負根性でゴールまで頑張ったが、最後はハマクイーンと並んで3着同着となった。

10月10日、中3週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では凄まじい末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のテイクザレインズに5馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

10月31日、中2週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のワールドウッドに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月22日、中2週で迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の甲斐路特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

5歳（1999年）

1月30日、中9週で迎えた26戦目は、5歳以上900万下の大島特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（4戦1勝）。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって13着に終わった。

2月20日、中2週で迎えた27戦目は、5歳以上900万下の瀬戸特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（7戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は脚を失くしてしまい16着に敗れた。

2月28日、連闘で迎えた28戦目は、S.サンダース騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の鎌ケ谷特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に終わった。