ナツイチバン（2019年生、母ワインレッド）

ナツイチバン（2019年3月3日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「『夏だね。一番』への思いを込めて」。毛色は栗毛。種牡馬のコパノリッキー（当時9歳）と交配したワインレッドが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は有限会社吉田ファーム。主な勝ち鞍は2022年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

古賀史生厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2022年）

1月10日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は468kg。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月5日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい16着に終わった。

2月27日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

3月20日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

6月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて、最後は2着のサイキョウノオンナに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月19日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた6戦目は、西塚洸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 曇/重）に50kgの軽斤量で出走。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

10月10日、中2週で迎えた7戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 曇/重）に出走。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

10月30日、中2週で迎えた8戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のゴイゴイスーに1馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

11月19日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの西郷特別（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田菜七子騎手（1戦1勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず13着に終わった。

4歳（2023年）

4月8日、約4か月半の休み明けで迎えた10戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの葛飾特別（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

6月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラスの清里特別（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚がパッとせず13着に終わった。

10月14日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は勢いを失って12着に終わった。

10月21日、連闘で迎えた13戦目は、3歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり8着に終わった。

12月28日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスのベストウィッシュカップ（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が鈍り16着に終わった。

5歳（2024年）

5月1日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から28kg戻して迎えた15戦目は、庄司大輔騎手を鞍上に迎えて、カーネーションスプリント（船橋ダート1200m 雨/不良）に出走。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

5月23日、中2週で迎えた16戦目は、双子座特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で庄司大輔騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦したが、4着に終わった。

デビュー前

岩崎真樹厩舎（船橋）へ入厩。

6月29日、中4週で迎えた17戦目は、ジェミニダッシュ（船橋ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で庄司大輔騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したヴィシソワーズを差し切れず、1馬身差の2着となった。

7月18日、中2週で迎えた18戦目は、バーベナダッシュ（船橋ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で庄司大輔騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ハイペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に末脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のハクサンクラーケンに3馬身の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

10月31日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から13kg減らして迎えた19戦目は、ハロウィンダッシュ（船橋ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で庄司大輔騎手（4戦1勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、4着に終わった。