メジロシルエット（2000年生、母メジロアンジュ）

メジロシルエット（2000年5月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋ばらの品種名」。毛色は鹿毛。種牡馬のメジロライアン（当時13歳）と交配したメジロアンジュが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道伊達市、生産者は（有）メジロ牧場。戦績は、中央平地28戦3勝2着4回、地方2戦1勝。主な勝ち鞍は2005年の山国川特別(500万下)。

経歴

デビュー前

保田一隆厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

11月30日、デビュー戦は郷原洋司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は426kg。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

3歳（2003年）

1月26日、中7週で迎えた2戦目は、小林久晃騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 雨/稍重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

2月8日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林久晃騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

5月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は郷原洋司騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

5月17日、中1週で迎えた5戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。18頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮し、3着に入った。

6月15日、中3週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

7月20日、中4週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は郷原洋司騎手（2戦0勝）。17頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

8月23日、中4週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋司騎手（3戦0勝）。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったレディサクシードに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

10月4日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で郷原洋司騎手（4戦0勝）。18頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したトウカイストロングに半馬身届かず2着となった。

10月19日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた10戦目は、3歳以上500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で郷原洋司騎手（5戦0勝）。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

11月3日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で郷原洋司騎手（6戦0勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

12月20日、中6週で迎えた12戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 雪/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったマイネディーバに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

4歳（2004年）

4月28日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた13戦目は、宮崎光行騎手を鞍上に迎えて、美しが丘特別（札幌(地)ダート1700m 雨/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。3着に終わった。

5月12日、中1週で迎えた14戦目は、スキャン賞（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎光行騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。最後は、2着のジュウジセンプーに2馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

7月3日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は郷原洋司騎手（7戦0勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

7月24日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋司騎手（8戦0勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

8月22日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上500万下の瓢湖特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で郷原洋司騎手（9戦0勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

9月19日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で郷原洋司騎手（10戦0勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に敗れた。

10月10日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で郷原洋司騎手（11戦0勝）。18頭立ての10番人気で17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

10月30日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で郷原洋司騎手（12戦0勝）。18頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では余力が残っておらず17着に終わった。

12月11日、中5週で迎えた21戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の尾頭橋特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず13着に終わった。

5歳（2005年）

1月23日、中5週で迎えた22戦目は、高橋智大騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のトーワライアンを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

2月12日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下の山国川特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋智大騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では強烈な末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のマーブルバルダーに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月19日、中4週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の御在所特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高橋智大騎手（2戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、4着に終わった。

4月16日、中3週で迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で高橋智大騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のクラシックローズをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

5月15日、中3週で迎えた26戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で高橋智大騎手（4戦3勝）。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

6月19日、中4週で迎えた27戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の新・函館市誕生記念（函館芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月9日、中2週で迎えた28戦目は、3歳以上1000万下のSTV杯（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したワイルドスナイパーにクビ差届かず2着となった。

8月7日、中3週で迎えた29戦目は、3歳以上1000万下の五稜郭特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

8月27日、中2週で迎えた30戦目は、3歳以上1000万下のHBC賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で菊沢隆徳騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。