ネーハイビクトリー（1988年生、母ネーハイビユーテイ）

ネーハイビクトリー（1988年5月9日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のマルゼンスキー（当時14歳）と交配したネーハイビユーテイが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は佐々木恵一。戦績は、中央平地35戦7勝、中央障害1戦0勝。1993年の中日新聞杯(G3)に勝利した他、1992年の六甲ステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

新川恵厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1991年）

1月6日、デビュー戦は安田隆行騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は446kg。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

1月20日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

2月16日、中3週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（小倉芝1800m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で安田隆行騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のグローリアリングに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3月16日、中3週で迎えた4戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の沈丁花賞（中京芝1800m 雨/重）に出走。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず9着に終わった。

3月31日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下のアザレア賞（京都芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は安田隆行騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線に入ると、前で粘るアジトップガイを豪脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

5月4日、中4週で迎えた6戦目は、3歳G2のNHK杯（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（4戦2勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はバテてしまい12着に敗れた。

6月16日、中5週で迎えた7戦目は、4歳900万下のひめゆりステークス（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で安田隆行騎手（5戦2勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

7月7日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のやまゆりステークス（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で安田隆行騎手（6戦2勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

10月13日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、4歳以上900万下（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で安田隆行騎手（7戦2勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れ味光る末脚を披露し、4着に入り込んだ。

10月26日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の清滝特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で安田隆行騎手（8戦2勝）。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

11月17日、中2週で迎えた11戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の比良山特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

12月7日、中2週で迎えた12戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のレットイットビーを3/4馬身振り切って優勝

12月22日、中1週で迎えた13戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

4歳（1992年）

1月18日、中3週で迎えた14戦目は、寿ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

2月1日、中1週で迎えた15戦目は、松永昌博騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のスペインランドをハナ差振り切って4勝目を収める

2月23日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデG2の京都記念（京都芝2400m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は本田優騎手（2戦0勝）。10頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

3月8日、中1週で迎えた17戦目は、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（3戦0勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

4月5日、中3週で迎えた18戦目は、G2の産經大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は安田隆行騎手（9戦2勝）。8頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

5月3日、中3週で迎えた19戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（10戦2勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に終わった。

5月17日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデG3の京阪杯（京都芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は松永昌博騎手（1戦1勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

6月13日、中3週で迎えた21戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

6月27日、中1週で迎えた22戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、テレビ愛知賞（中京芝2000m 雨/良）に出走。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

7月12日、中1週で迎えた23戦目は、G2の高松宮杯（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は安田隆行騎手（11戦2勝）。18頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に終わった。

10月18日、約3か月半の休み明けで迎えた24戦目は、渡月橋ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手（2戦1勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に終わった。

11月1日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦の古都ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は田島信行騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のヤマニンフォックスをクビ差振り切って5勝目を手中に収めた。

11月15日、中1週で迎えた26戦目は、桂川ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島信行騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

12月13日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で田島信行騎手（3戦1勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

12月27日、中1週で迎えた28戦目は、六甲ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田島信行騎手（4戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばしてあっさりと抜け出し、最後は2着のツルマイナスに3馬身の差をつけて6勝目をゲットした。

5歳（1993年）

1月24日、中3週で迎えた29戦目は、G2の日経新春杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で田島信行騎手（5戦2勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず5着に終わった。

3月7日、中5週で迎えた30戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、G3の中日新聞杯（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るウィンザーモレノを次元の違う末脚でアタマ差だけ差し切って待望の重賞初制覇を果たした。

4月4日、中3週で迎えた31戦目は、G2の産經大阪杯（阪神芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、5着に終わった。

11月14日、約7か月半の休養明けで迎えた32戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、富士ステークス（東京芝1800m 晴/重）に出走。12頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は一杯になって12着に終わった。

6歳（1994年）

1月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた33戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、関門橋ステークス（小倉芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に終わった。

3月5日、中4週で迎えた34戦目は、G3の中日新聞杯（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は村本善之騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

3月20日、中1週で迎えた35戦目は、ハンデG3の中京記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。最後は力尽きて13着に終わった。

11月19日、約8か月の休養明けで迎えた36戦目は、出津孝一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。7着に敗れた。