ウィンザーモレノ（1988年生、母ペネロープ）

ウィンザーモレノ（1988年5月30日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のウインザーノット（当時8歳）と交配したペネロープが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）ヒノデファーム。戦績は、中央平地16戦6勝2着4回。1993年のCBC賞(G2)で2着に入った他、1993年のダービー卿チャレンジトロフィー(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋田満厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1991年）

2月23日、デビュー戦は楠孝志騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中京ダート1700m 曇/良）に出走。馬体重は494kg。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月3日、連闘で迎えた2戦目は、4歳新馬（中京芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で楠孝志騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

3月31日、中3週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で楠孝志騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

4月14日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で楠孝志騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のニシノブルースに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

5月4日、中2週で迎えた5戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4歳（1992年）

2月22日、約10か月の休養明けで迎えた6戦目は、5歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は楠孝志騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るオーファンホープを別次元の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて久方ぶりの一戦を物にした。

3月15日、中2週で迎えた7戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったカルストンセイコーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月31日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の精進湖特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや速いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のサンエイラックに1馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

11月21日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るシンドバットを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて4勝目を獲得した。

12月6日、中1週で迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’92ゴールデンサドルトロフィー（阪神芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のルトロワマルスを半馬身振り切って5勝目を獲得した。

5歳（1993年）

2月7日、中8週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた11戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は田中勝春騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

3月7日、中3週で迎えた12戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、G3の中日新聞杯（小倉芝1800m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ネーハイビクトリーにアタマ差交わされて2着に惜敗した。

4月4日、中3週で迎えた13戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、トモエリージェントにアタマ差交わされて2着に惜敗した。

5月2日、中3週で迎えた14戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のグレートロングランを半馬身振り切って雨中の一戦を制した。

6月6日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって9着に敗れた。

6月27日、中2週で迎えた16戦目は、G2のCBC賞（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったトシグリーンにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。