ルトロワマルス（1989年生、母ホクトハーソロン）

ルトロワマルス（1989年5月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラユタカオー（当時7歳）と交配したホクトハーソロンが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）ノースヒルズ。戦績は、中央平地24戦4勝2着2回。1994年のオパールステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

吉岡八郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1992年）

5月3日、デビュー戦は佐藤哲三騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（新潟芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。馬体重は450kg。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るバトルパミーナを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

5月31日、中3週で迎えた2戦目は、4歳500万下のこでまり賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のマイネルクラウンに2馬身半の差をつけて2勝目を挙げた。

10月4日、約4か月の休み明けで迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G3のサファイヤステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦2勝）。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり11着に終わった。

11月1日、中3週で迎えた4戦目は、猿橋重利騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の壬生特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入った。

12月6日、中4週で迎えた5戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’92ゴールデンサドルトロフィー（阪神芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、勝ったウィンザーモレノにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

12月20日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の夙川特別（阪神芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（3戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後はナリタフジヒメと並んで1着同着となった。

4歳（1993年）

1月31日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（4戦3勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

2月21日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（5戦3勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では見せ場を作れず16着に終わった。

4月3日、中5週で迎えた9戦目は、ハンデ戦の道頓堀ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（6戦3勝）。17頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に敗れた。

9月12日、約5か月半の休み明けで迎えた10戦目は、4歳以上900万下の蓬莱峡特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（7戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったスーパータマモに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

9月25日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の瀬戸内海特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤哲三騎手（8戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

10月23日、中3週で迎えた12戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の鞍馬特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

11月6日、中1週で迎えた13戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

12月12日、中4週で迎えた14戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の高砂特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のサンリョウスキーに1馬身の差をつけて4勝目をマークした。

5歳（1994年）

6月12日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、水無月ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

6月26日、中1週で迎えた16戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた17戦目は、ジュライステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（9戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

7月31日、中2週で迎えた18戦目は、やまなみステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（10戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、4着に終わった。

8月28日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（11戦3勝）。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

9月17日、中2週で迎えた20戦目は、飛騨ステークス（中京芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（12戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

10月15日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（阪神芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は石橋守騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

11月13日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦の高雄ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に敗れた。

11月27日、中1週で迎えた23戦目は、小谷内秀夫騎手を鞍上に迎えて、中京競馬場スタンド増築記念シリウスステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

12月17日、中2週で迎えた24戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず13着に敗れた。