サンドピアリス（1986年生、母イエンライト）

サンドピアリス（1986年5月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のハイセイコー（当時16歳）と交配したイエンライトが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）岡田牧場。戦績は、中央平地18戦3勝2着1回。1989年のエリザベス女王杯(牝G1)に勝利した他、1991年の京都記念(ハンデG2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ユニオンオーナーズクラブにて総額1,000万円（10万×100口）で一口馬主が募集された。

吉永忍厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1989年）

3月4日、デビュー戦は岸滋彦騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（阪神ダート1200m 雨/稍重）に出走。馬体重は418kg。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや速いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のロータスナムラに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月19日、中1週で迎えた2戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

4月1日、中1週で迎えた3戦目は、4歳400万下のれんげ賞（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

4月16日、中1週で迎えた4戦目は、4歳400万下（阪神ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（2戦1勝）。7頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のリープハーバサージに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月7日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G3の京都4歳特別（京都芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（3戦2勝）。17頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって9着に終わった。

9月23日、約4か月半の休み明けで迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の秋分特別（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岸滋彦騎手（4戦2勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

10月7日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岸滋彦騎手（5戦2勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

10月28日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岸滋彦騎手（6戦2勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

11月12日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で岸滋彦騎手（7戦2勝）。20頭立ての20番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のヤマフリアルに1馬身の差をつけて中距離女王の称号を手中に収めた。

4歳（1990年）

5月27日、約6か月半の休み明けで迎えた10戦目は、エメラルドステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で岸滋彦騎手（8戦3勝）。7頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

6月10日、中1週で迎えた11戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で岸滋彦騎手（9戦3勝）。10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

7月8日、中3週で迎えた12戦目は、G2の高松宮杯（中京芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は10戦連続で岸滋彦騎手（10戦3勝）。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

9月16日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（中京芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は11戦連続で岸滋彦騎手（11戦3勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず5着に敗れた。

10月7日、中2週で迎えた14戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り雨/重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は12戦連続で岸滋彦騎手（12戦3勝）。6頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず3着に終わった。

11月18日、中5週で迎えた15戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は13戦連続で岸滋彦騎手（13戦3勝）。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

12月23日、中4週で迎えた16戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で岸滋彦騎手（14戦3勝）。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず15着に終わった。

5歳（1991年）

1月20日、中3週で迎えた17戦目は、G2の日経新春杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で岸滋彦騎手（15戦3勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

2月17日、中3週で迎えた18戦目は、加用正騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の京都記念（京都芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したプリンスシンを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。