スイフトスプラウト（1991年生、母ナイスジョージ）

スイフトスプラウト（1991年5月15日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のモーニングフローリツク（当時16歳）と交配したナイスジョージが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は田中裕之。戦績は、中央平地22戦3勝2着3回、中央障害4戦1勝、地方10戦0勝2着2回。主な勝ち鞍は1995年の5歳以上900万下。

経歴

デビュー前

野村彰彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1993年）

10月23日、デビュー戦は上村洋行騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。馬体重は478kg。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

12月5日、中5週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず4着に終わった。

12月18日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に敗れた。

3歳（1994年）

1月5日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で上村洋行騎手（3戦0勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したエリモノシシを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

1月16日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で上村洋行騎手（4戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマルカイッキュウに1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

5月14日、約4か月の休養明けで迎えた6戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で上村洋行騎手（5戦1勝）。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず4着に敗れた。

5月29日、中1週で迎えた7戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のウッドスペクターをハナ差振り切って2勝目をマークした。

6月19日、中2週で迎えた8戦目は、4歳900万下のロイヤル・ホンコン・ジョッキークラブ・ト（中京芝2000m 雨/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は上村洋行騎手（6戦1勝）。17頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に終わった。

7月10日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のやまゆりステークス（中京芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（7戦1勝）。15頭立ての13番人気で大外15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。

7月31日、中2週で迎えた10戦目は、L.クロップ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の天草特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

8月28日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の桜島特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でL.クロップ騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

9月18日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下（中京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は橋本美純騎手（1戦1勝）。12頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では卓出した伸び脚で驀進したが、伸びてきたテンザントパーズ決め手に屈してクビ差の2着となった。

10月8日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（2戦1勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に敗れた。

12月11日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（8戦1勝）。7頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず4着に終わった。

12月24日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は橋本美純騎手（3戦1勝）。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

4歳（1995年）

1月7日、中1週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（4戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したダンディアンドリュにハナ差届かず2着に惜敗した。

1月29日、中2週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本美純騎手（5戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のタテヤマアラシを半馬身振り切って勝利をモノにする

2月18日、中2週で迎えた18戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、橿原ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

4月9日、中6週で迎えた19戦目は、梅田ステークス（京都ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は橋本美純騎手（6戦2勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず12着に終わった。

5月13日、中4週で迎えた20戦目は、岡冨俊一騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。6着に敗れた。

5月27日、中1週で迎えた21戦目は、障害4歳以上未勝利（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡冨俊一騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。5着に敗れた。

6月24日、中3週で迎えた22戦目は、障害4歳以上未勝利（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡冨俊一騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。最後は、2着のダイイチジョイフルに1馬身半の差をつけて4勝目をマークした。

8月5日、中5週で迎えた23戦目は、障害4歳以上400万下（小倉障害芝2950m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡冨俊一騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。8着に敗れた。

10月7日、中8週で迎えた24戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡冨俊一騎手（4戦1勝）。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では決め手が足りず5着に終わった。

10月21日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡冨俊一騎手（5戦1勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着を確保した。

11月5日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上900万下の天王山特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で岡冨俊一騎手（6戦1勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

5歳（1996年）

3月15日、約4か月半の休み明けで迎えた27戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、三国峠特別（高崎ダート1500m 雨/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったワカバノボルから1馬身半差の2着に敗北した。

3月27日、中1週で迎えた28戦目は、三国峠特別（高崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。4着に敗れた。

4月18日、中2週で迎えた29戦目は、工藤勉騎手を鞍上に迎えて、榛名山特別（高崎ダート1500m 晴/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。9着に敗れた。

5月4日、中1週で迎えた30戦目は、三国峠特別（高崎ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で工藤勉騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。5着に敗れた。

5月29日、中3週で迎えた31戦目は、三国峠特別（高崎ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で工藤勉騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったフジノフリートからクビ差の2着に甘んじた。

6月27日、中3週で迎えた32戦目は、坂東太郎賞（高崎ダート1900m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で工藤勉騎手（3戦0勝）。7頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。3着に終わった。

7月20日、中2週で迎えた33戦目は、赤城山特別（高崎ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で工藤勉騎手（4戦0勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。7着に敗れた。

9月8日、中6週で迎えた34戦目は、木村芳晃騎手を鞍上に迎えて、妙義山特別（高崎ダート1500m 曇/良）に出走。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。4着に終わった。

10月21日、中5週で迎えた35戦目は、山中利夫騎手を鞍上に迎えて、フェニックス特別（金沢ダート1700m 晴/重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。3着に終わった。

11月4日、中1週で迎えた36戦目は、ペガサス特別（金沢ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で山中利夫騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。競走中止となった。