グラマトフィラム（2004年生、母ファヴォリ）

グラマトフィラム（2004年5月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「蘭の一種」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のクロフネ（当時6歳）と交配したファヴォリが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）広富牧場。戦績は、中央平地20戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2008年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

藤原辰雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2007年）

3月10日、デビュー戦は五十嵐雄祐騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は438kg。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月14日、中4週で迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のホワイトヴェールに4馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

5月26日、中5週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

6月16日、中2週で迎えた4戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

7月8日、中2週で迎えた5戦目は、佐藤聖也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

12月1日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

4歳（2008年）

1月5日、中4週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

3月22日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は力尽きて8着に終わった。

4月20日、中3週で迎えた9戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

5月18日、中3週で迎えた10戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の加治川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、4着に入った。

5月31日、中1週で迎えた11戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝2000m 小雨/良）に出走。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

10月18日、約4か月半の休み明けで迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のニコニコママを3/4馬身振り切って久方ぶりの一戦をモノにした。

11月16日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

12月21日、中4週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の千葉テレビ杯（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（5戦1勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

5歳（2009年）

2月7日、中6週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（6戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、伸びてきたスイングロウ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

3月7日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で勝浦正樹騎手（7戦1勝）。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したフレンチノワールを差し切れず、1馬身差の2着となった。

6月27日、約3か月半の休養明けで迎えた17戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の層雲峡特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に敗れた。

6歳（2010年）

5月22日、約11か月の休養明けで迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（8戦1勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

6月20日、中3週で迎えた19戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の横手特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

7月25日、中4週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の麒麟山特別（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。