ヴィエナトウショウ（2007年生、母メルヘントウショウ）

ヴィエナトウショウ（2007年1月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「オーストリアの都市名＋冠名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のワイルドラッシュ（当時13歳）と交配したメルヘントウショウが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はトウショウ産業（株）トウショウ牧場。戦績は、中央平地5戦0勝、地方9戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2011年の山中座特別(一般C3一)。

経歴

デビュー前

8歳のとき、トウショウ産業トウショウ牧場から「冬季ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場されたが主取りとなった。

浅野洋一郎厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2010年）

5月1日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく8着に敗れた。

6月6日、中4週で迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に敗れた。

7月4日、中3週で迎えた3戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/不良）に出走。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

8月2日、中3週で迎えた4戦目は、小林俊彦騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のターコイズ賞（盛岡芝1700m 曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月21日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

9月11日、中2週で迎えた6戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

10月24日、中5週で迎えた7戦目は、吉田晃浩騎手を鞍上に迎えて、一般C4三（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、カネトシデュレンに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

11月7日、中1週で迎えた8戦目は、いどり祭り特別（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田晃浩騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のテンエイミニオンに8馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

11月23日、中1週で迎えた9戦目は、能登白ねぎ特別（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田晃浩騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

12月5日、中1週で迎えた10戦目は、一般C3五（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で吉田晃浩騎手（3戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のコアレスオリオンをクビ差振り切って圧倒的支持に応えた。

4歳（2011年）

1月2日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、山中座特別（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で吉田晃浩騎手（4戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のセイカディーバに6馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

4月12日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、桑野等騎手を鞍上に迎えて、一般C1三（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

4月26日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、東日本大震災復興支援復興を応援します南相（金沢ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は吉田晃浩騎手（5戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

5月8日、中1週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた14戦目は、一般C1四（金沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田晃浩騎手（6戦3勝）。9頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。