キセキノヒーロー（2013年生、母コンパス）

キセキノヒーロー（2013年2月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「奇跡の英雄」。毛色は鹿毛。種牡馬のキンシャサノキセキ（当時10歳）と交配したコンパスが17歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は神垣道弘。戦績は、中央平地9戦0勝、地方27戦6勝2着7回。主な勝ち鞍は2017年の一般C2一。

経歴

デビュー前

黒岩陽一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

7月5日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は414kg。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には割り込めず8着に敗れた。

7月26日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、伴啓太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

10月3日、中9週で迎えた3戦目は、木幡初也騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に終わった。

11月14日、中5週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（福島ダート1150m 雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は伴啓太騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

12月20日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は木幡初也騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

3歳（2016年）

2月13日、中7週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた6戦目は、井上敏樹騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

4月24日、中9週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は木幡初也騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

7月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手に欠いて11着に終わった。

8月7日、中3週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は木幡初也騎手（3戦0勝）。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

8月24日、中1週で迎えた10戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のオーガストフラワー賞（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。14頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず8着に終わった。

9月17日、中2週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた11戦目は、斎藤雄一騎手を鞍上に迎えて、南部杯カウントダウン23（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月1日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた12戦目は、一般C2十三（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤雄一騎手（1戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のシャイニーレディに2馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

10月15日、中1週で迎えた13戦目は、一般C2十（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で斎藤雄一騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ヤマニンスワンキーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

10月30日、中1週で迎えた14戦目は、JBC川崎まであと4日（盛岡ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で斎藤雄一騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、セイザンにクビ差交わされて2着に甘んじた。

11月6日、連闘で迎えた15戦目は、岩泉町龍泉洞再開応援（盛岡ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で斎藤雄一騎手（4戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立つ形となり、で一団を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のソロモンノユビワに2馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

11月21日、中1週で迎えた16戦目は、一般C2二（水沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で斎藤雄一騎手（5戦2勝）。7頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず3着に敗れた。

11月27日、連闘で迎えた17戦目は、一般C2八（水沢ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で斎藤雄一騎手（6戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして、最後は2着のクラウンリリーに2馬身半の差をつけて制した。

12月11日、中1週で迎えた18戦目は、一般C2六（水沢ダート1400m 小雪/不良）に出走。鞍上は8戦連続で斎藤雄一騎手（7戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

12月26日、中1週で迎えた19戦目は、一般C2七（水沢ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は9戦連続で斎藤雄一騎手（8戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るシンボリテレサを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて4勝目を収める

4歳（2017年）

1月7日、中1週で迎えた20戦目は、一般C2四（水沢ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は10戦連続で斎藤雄一騎手（9戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るモンサンカーラを目の覚めるような末脚で3/4馬身差し切って5勝目を手中に収めた。

3月19日、中9週で迎えた21戦目は、春の息吹賞（水沢ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で斎藤雄一騎手（10戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、パープルキングにハナ差交わされて2着に甘んじた。

4月2日、中1週で迎えた22戦目は、奥州はっと賞（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で斎藤雄一騎手（11戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

4月15日、中1週で迎えた23戦目は、関本淳騎手を鞍上に迎えて、奥州水沢日高火防祭賞（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

5月20日、中4週で迎えた24戦目は、震災復興子ども達に夢と笑顔を（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で関本淳騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

6月5日、中1週で迎えた25戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、シルバーサドル賞（盛岡ダート1600m 曇/重）に出走。13頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず12着に終わった。

6月19日、中1週で迎えた26戦目は、鈴木祐騎手を鞍上に迎えて、ロリポップ賞（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。11頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

6月26日、連闘で迎えた27戦目は、一般C2一（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木祐騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、ハコダテキミコにクビ差交わされて2着に惜敗した。

7月10日、中1週で迎えた28戦目は、一般C2二（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は斎藤雄一騎手（12戦5勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたエーシンプロースト決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

7月24日、中1週で迎えた29戦目は、山本政聡騎手を鞍上に迎えて、一般C2一（盛岡ダート1400m 小雨/重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のテルノマイヒメに2馬身の差をつけて6勝目を手にした。

11月20日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から19kg増やして迎えた30戦目は、一般C1三（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は斎藤雄一騎手（13戦5勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

12月4日、中1週で迎えた31戦目は、デンテキュラータ賞（水沢ダート1600m 小雨/重）に出走。鞍上は鈴木祐騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

12月17日、中1週で迎えた32戦目は、一般C1六（水沢ダート1600m 小雪/不良）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木祐騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、勝ったスミトアンドチャーに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

12月30日、中1週で迎えた33戦目は、ニホンスイセン賞（水沢ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は斎藤雄一騎手（14戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったビービージンガに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

5歳（2018年）

1月7日、連闘で迎えた34戦目は、オトメツバキ賞（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤雄一騎手（15戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた35戦目は、花信風賞（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で斎藤雄一騎手（16戦5勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

4月21日、中3週で迎えた36戦目は、さくら物語2018（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は関本淳騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。