スコーピオン（2021年生、母ラスパジャサーダス）

スコーピオン（2021年5月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「サソリのように鋭くとの思いより」。毛色は芦毛。種牡馬のビッグアーサー（当時10歳）と交配したラスパジャサーダスが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は鮫川啓一。主な勝ち鞍は2023年の2歳未勝利。

経歴

デビュー前

武藤善則厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2023年）

10月1日、デビュー戦は武藤雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。馬体重は452kg。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

12月3日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったカラフルメロディーに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

12月24日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、苛烈なペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力でしぶとく粘り込んで、最後は2着のチャコールをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

3歳（2024年）

3月3日、中9週で迎えた4戦目は、3歳1勝クラス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず15着に終わった。

5月11日、中9週で迎えた5戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのはやぶさ賞（新潟芝1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。6着に終わった。

7月6日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、高杉吏麒騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（函館ダート1000m 曇/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のように急駛したが、ホークレアに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

7月13日、連闘で迎えた7戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（函館ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のサザンレイクに1馬身半の差をつけて2勝目を手中に収めた。

7月27日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラス（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦し、3着に入った。

8月11日、中1週で迎えた9戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの桑園特別（札幌ダート1000m 晴/良）に56kgの斤量を背負って出走。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って12着に敗れた。

10月12日、中8週で迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラスの飛翼特別（新潟芝1000m 晴/良）に57kgの斤量を背負って出走。鞍上は武藤雅騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で大外18番ゲートからスタート。最後は、2着のイコサンをクビ差制して3勝目を手にした。