チェスナットバロン（1993年生、母ザナドウ）

チェスナットバロン（1993年5月22日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のロングリート（当時14歳）と交配したザナドウが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）明和牧場。戦績は、中央平地27戦3勝2着3回、地方4戦0勝。主な勝ち鞍は1997年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

元石孝昭厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1995年）

12月9日、デビュー戦は吉永護騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は458kg。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

12月16日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、4着に入った。

3歳（1996年）

1月15日、中3週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で吉永護騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

1月27日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉永護騎手（3戦0勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、5着に入り込んだ。

2月10日、中1週で迎えた5戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、勝ったシグナルにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

2月24日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉永護騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のグレートジャーニーを3/4馬身振り切って未勝利戦を制した。

3月17日、中2週で迎えた7戦目は、3歳オープンの若葉ステークス（中山芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（5戦1勝）。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい9着に終わった。

3月31日、中1週で迎えた8戦目は、4歳500万下（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉永護騎手（6戦1勝）。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では余力が残っておらず5着に終わった。

4月13日、中1週で迎えた9戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉永護騎手（7戦1勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では賦性の敢闘精神でゴールまで頑張り、4着を確保した。

4月27日、中1週で迎えた10戦目は、4歳500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉永護騎手（8戦1勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に敗れた。

5月19日、中2週で迎えた11戦目は、4歳500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉永護騎手（9戦1勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅調な伸びを見せたが、フジノヤマザクラにクビ差交わされて2着となった。

6月9日、中2週で迎えた12戦目は、4歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉永護騎手（10戦1勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて、最後は2着のキャニオンシャープをクビ差振り切って勝利をモノにする

6月22日、中1週で迎えた13戦目は、4歳900万下のしゃくなげステークス（中山芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は8戦連続で吉永護騎手（11戦2勝）。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。主導権を奪い、リードを2馬身以上キープして、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい5着に終わった。

7月28日、中4週で迎えた14戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の層雲峡特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

8月31日、中4週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の館山特別（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は吉永護騎手（12戦2勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

4歳（1997年）

5月18日、約8か月半の休養明けで迎えた16戦目は、矢原洋一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい11着に終わった。

6月8日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は吉永護騎手（13戦2勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立ち、忙しいペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

6月22日、中1週で迎えた18戦目は、徳吉孝士騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、3着に入った。

7月5日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は吉永護騎手（14戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、カミノハイベストにクビ差交わされて2着に甘んじた。

7月19日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（15戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のナムラシャングリラに1馬身1/4の差をつけて3勝目を手にした。

8月10日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下の支笏湖特別（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉永護騎手（16戦3勝）。15頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。

8月30日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のポプラステークス（札幌芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で吉永護騎手（17戦3勝）。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

9月13日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下の大倉山特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉永護騎手（18戦3勝）。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい9着に終わった。

10月18日、中4週で迎えた24戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉永護騎手（19戦3勝）。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい10着に終わった。

5歳（1998年）

7月19日、約9か月の休み明けで迎えた25戦目は、4歳以上900万下の阿賀野川特別（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で吉永護騎手（20戦3勝）。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず7着に終わった。

8月9日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上900万下の佐渡ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で吉永護騎手（21戦3勝）。9頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく5着に終わった。

9月5日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の魚野川特別（新潟芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は9戦連続で吉永護騎手（22戦3勝）。15頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では決め手が足りず9着に終わった。

6歳（1999年）

1月4日、約4か月の休養明けで迎えた28戦目は、江下英昭騎手を鞍上に迎えて、オリオン特別（金沢ダート1700m 曇/不良）に出走。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

7月19日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた29戦目は、オリオン特別（金沢ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で江下英昭騎手（1戦0勝）。8頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

8月2日、中1週で迎えた30戦目は、オリオン特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江下英昭騎手（2戦0勝）。6頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立つ形となり、で一団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に終わった。

8月17日、中1週で迎えた31戦目は、山本益男騎手を鞍上に迎えて、フェニックス特別（金沢ダート1700m 晴/稍重）に出走。5頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立ち、でレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に終わった。