アシャカトブ（2016年生、母ヴェリタスマリコ）

アシャカトブ（2016年3月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+飛躍」。毛色は栗毛。種牡馬のシニスターミニスター（当時13歳）と交配したヴェリタスマリコが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田牧場。2021年の佐賀記念(Jpn3)で2着に入った他、2020年のマーチステークス(ハンデG3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、目名共同トレーニングセンターから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、吉冨学によって1,350万円で落札された。

小笠倫弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

11月4日、デビュー戦は武藤雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 曇/良）に出走。馬体重は494kg。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月25日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入った。

12月15日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武藤雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したキュアンを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2019年）

1月5日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武藤雅騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマイネルイヴィンスを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

4月27日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で武藤雅騎手（4戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るロマンティコを途轍もない末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月12日、中1週で迎えた6戦目は、3歳オープンの青竜ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武藤雅騎手（5戦2勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

6月16日、中4週で迎えた7戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に終わった。

9月22日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（6戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快に末脚を伸ばして、最後は2着のアフターバーナーに1馬身3/4の差をつけて3勝目を奪取した。

10月19日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上3勝クラスの赤富士ステークス（東京ダート2100m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（7戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったエルデュクラージュにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

11月17日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの晩秋ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武藤雅騎手（8戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

4歳（2020年）

1月25日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上3勝クラスのアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で武藤雅騎手（9戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

3月7日、中5週で迎えた12戦目は、4歳以上3勝クラスの上総ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で武藤雅騎手（10戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るレッドフレイを上がり1位の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて優勝

3月31日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で武藤雅騎手（11戦4勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

5月23日、中7週で迎えた14戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で武藤雅騎手（12戦4勝）。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず8着に終わった。

6月27日、中4週で迎えた15戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、アハルテケステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のバレッティをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

5歳（2021年）

1月10日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた16戦目は、ポルックスステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（13戦4勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦し、3着に入った。

2月11日、中4週で迎えた17戦目は、Jpn3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（14戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったクリンチャーに詰め切れず、9馬身差の2着に敗北した。

8月28日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武藤雅騎手（15戦4勝）。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に敗れた。

10月2日、中4週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた19戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（中京ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武藤雅騎手（16戦4勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

11月7日、中4週で迎えた20戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、G3のみやこステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって14着に終わった。

6歳（2022年）

4月23日、約5か月半の休養明けで迎えた21戦目は、永野猛蔵騎手を鞍上に迎えて、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

9月18日、約5か月の休養明けで迎えた22戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、ラジオ日本賞（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のウィリアムバローズを半馬身振り切って休養明けの一戦をモノにした。

11月12日、中7週で迎えた23戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

7歳（2023年）

1月8日、中7週で迎えた24戦目は、ポルックスステークス（中山ダート1800m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は丹内祐次騎手（1戦1勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

7月8日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

8月6日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた26戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で丹内祐次騎手（3戦1勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。