ミリオンビクトリー（1989年生、母イブキハーディ）

ミリオンビクトリー（1989年4月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のイブキラーゼン（当時8歳）と交配したイブキハーディが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）北陽ファーム。戦績は、中央平地17戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は1993年の5歳以上900万下(牝)。

経歴

デビュー前

中尾謙太郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1992年）

4月4日、デビュー戦は日吉正和騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（阪神芝1600m 小雨/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は432kg。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

4月18日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（阪神芝2200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で日吉正和騎手（1戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に敗れた。

5月2日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都芝1400m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で日吉正和騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

5月23日、中2週で迎えた4戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したシンカキツバタにクビ差届かず2着に惜敗した。

6月7日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（阪神芝2000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るオギゴールドを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

7月4日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定4歳500万下のなでしこ賞（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本美純騎手（2戦1勝）。15頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では見せ場を作れず15着に終わった。

8月15日、中5週で迎えた7戦目は、田島裕和騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に終わった。

8月29日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島裕和騎手（1戦0勝）。8頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

9月12日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は日吉正和騎手（3戦0勝）。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

10月4日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で日吉正和騎手（4戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

10月24日、中2週で迎えた11戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に終わった。

11月22日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したドロッポスターに半馬身届かず2着となった。

12月20日、中3週で迎えた13戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2500m 小雨/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露したが、3着に終わった。

4歳（1993年）

3月20日、約3か月の休養明けで迎えた14戦目は、久保田英敬騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝2600m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず14着に敗れた。

5月16日、中7週で迎えた15戦目は、5歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は橋本美純騎手（3戦1勝）。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のマイネルウイッシュに1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

6月6日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（4戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のエリモキュートを3/4馬身振り切って3勝目を奪取した。

6月27日、中2週で迎えた17戦目は、大原ステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本美純騎手（5戦3勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。