パウオレ（2019年生、母エイシンピカデリー）

パウオレ（2019年3月2日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「永遠(ハワイ語)。いつまでも記憶に残る名牝になることを願って」。毛色は栗毛。種牡馬のヘニーヒューズ（当時16歳）と交配したエイシンピカデリーが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は佐藤牧場。2023年のながつきステークス(オープン)で2着に入った他、2024年の千葉ステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、佐藤牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、ノルマンディーファームによって935万円で落札された。

ノルマンディーオーナーズクラブにて総額1,360万円（3.4万×400口）で一口馬主が募集された。

松山将樹厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

11月7日、デビュー戦は酒井学騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

3歳（2022年）

4月10日、約5か月の休み明けで迎えた2戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るダイチヴィヴァンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月11日、中8週で迎えた3戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

7月9日、中3週で迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島ダート1150m 曇/稍重）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では電光石火の末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のセイウンハルカニに4馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

12月3日、中9週で迎えた6戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの鹿島特別（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鬼脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のメサテソーロに3馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

4歳（2023年）

7月16日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの会津ステークス（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るウラカワノキセキをクビ差だけ差し切って休み明けの一戦をモノにした。

9月23日、中9週で迎えた8戦目は、ながつきステークス（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は横山武史騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、タガノクリステルに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

12月24日、約3か月の休み明けで迎えた9戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、りんくうステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に敗れた。

5歳（2024年）

3月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

5月4日、中6週で迎えた11戦目は、越後ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。