クラヴィスオレア（2016年生、母クラリン）

クラヴィスオレア（2016年5月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「金の鍵(ラテン語)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のレッドスパーダ（当時10歳）と交配したクラリンが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は坂東牧場。2018年のクローバー賞(オープン)で3着に入った他、2021年のOROターフスプリント(地方重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小野望厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2018年）

6月20日、デビュー戦は岩橋勇二騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は462kg。7頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のヨシノルキーを半馬身振り切って初白星を挙げた。

8月19日、中8週で迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのクローバー賞（札幌芝1500m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

9月2日、中1週で迎えた3戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

3歳（2019年）

2月10日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた4戦目は、木幡育也騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸びを見せたが、伸びてきたトオヤリトセイト決め手に屈してアタマ差の2着となった。

3月2日、中2週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

7月20日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた6戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（函館芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

10月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟芝1200m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。最後は脚勢が悪くなり16着に敗れた。

12月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラスのキャンドルライト賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は木幡育也騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、3着を確保した。

4歳（2020年）

1月11日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上1勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡育也騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではにじり寄るように前との差を詰めて、最後は2着のジーナスイートを3/4馬身振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

2月22日、中5週で迎えた10戦目は、4歳以上2勝クラス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡育也騎手（3戦1勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

3月22日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、4歳以上2勝クラスの鎌ケ谷特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で木幡育也騎手（4戦1勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のファイティングスピリットで渋太く粘り続けて、最後は2着のクインズサンを半馬身振り切って勝利をモノにする

4月19日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの春興ステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で木幡育也騎手（5戦2勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生来の闘争本能でどうにかこうにかゴールまで走り切り、最後はウインフェニックスと並んで4着同着となった。

6月21日、中8週で迎えた13戦目は、3歳以上3勝クラスの多摩川ステークス（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で木幡育也騎手（6戦2勝）。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天授の負けじ魂を発揮してゴールまで頑張り、3着に入った。

7月11日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上3勝クラスのテレビユー福島賞（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で木幡育也騎手（7戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく8着に敗れた。

8月1日、中2週で迎えた15戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのSTV賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

9月5日、中4週で迎えた16戦目は、3歳以上3勝クラスの日高ステークス（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のロライマに3馬身の差をつけて4勝目を掴み取った。

11月15日、中9週で迎えた17戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。17頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

12月26日、中5週で迎えた18戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は木幡育也騎手（8戦2勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に終わった。

5歳（2021年）

1月11日、中1週で迎えた19戦目は、すばるステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で木幡育也騎手（9戦2勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり15着に終わった。

2021年4月23日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

5月20日、約4か月半の休み明けで迎えた20戦目は、小野楓馬騎手を鞍上に迎えて、キズナ・プレミアム（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

6月16日、中3週で迎えた21戦目は、AIRDOインスタグラム特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野楓馬騎手（1戦0勝）。6頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて3着に敗れた。

7月13日、中3週で迎えた22戦目は、落合玄太騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の星雲賞（門別ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に終わった。

8月12日、中3週で迎えた23戦目は、阿部龍騎手を鞍上に迎えて、競馬ほのぼの観戦ツアー特別（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

8月25日、中1週で迎えた24戦目は、ロードカナロア・プレミアム（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で阿部龍騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に敗れた。

9月22日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、日高町建設協会特別（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で阿部龍騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

10月6日、中1週で迎えた26戦目は、レイデオロ・プレミアム（門別ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で阿部龍騎手（3戦0勝）。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

10月26日、中2週で迎えた27戦目は、岩本怜騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のOROターフスプリント（盛岡芝1000m 小雨/重）に出走。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエムティアンに7馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

2021年10月29日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。