エムティアン（2016年生、母サンドハーブ）

エムティアン（2016年3月18日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+1(仏)」。毛色は青鹿毛。種牡馬のパドトロワ（当時9歳）と交配したサンドハーブが21歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は漆原武男。2018年の函館2歳ステークス(G3)で4着に入った他、2018年のエーデルワイス賞(牝Jpn3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、漆原牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

山口竜一厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2018年）

5月9日、デビュー戦は桑村真明騎手を鞍上に据えて、牝馬限定2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1000m 曇/稍重）に出走。馬体重は420kg。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立ち、でレースを引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のニュールックに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月7日、中3週で迎えた2戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのウィナーズチャレンジ1（門別ダート1200m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のステッペンウルフに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

7月22日、中5週で迎えた3戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天資のガッツでゴールまで力戦し、4着を確保した。

9月2日、中5週で迎えた4戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって10着に敗れた。

10月2日、中3週で迎えた5戦目は、落合玄太騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのウィナーズチャレンジ6（門別ダート1200m 晴/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、エムオータイショウに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

10月16日、中1週で迎えた6戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳Jpn3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る形となり、で一団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

11月18日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、牝馬限定2歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は桑村真明騎手（1戦1勝）。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

12月31日、中5週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた8戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳S1の東京2歳優駿（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

3歳（2019年）

3月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

7月28日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では、そのまま全身全霊の粘りで持ち堪えて先頭を奪い、最後は2着のエストに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりの一戦をモノにした。

8月25日、中3週で迎えた11戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの別府特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のメイショウキョウジをクビ差振り切って勝利をモノにする

9月21日、中3週で迎えた12戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

11月3日、中5週で迎えた13戦目は、3歳以上3勝クラスのみちのくステークス（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は西村淳也騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に敗れた。

4歳（2020年）

1月5日、中8週で迎えた14戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスのサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

5月31日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた15戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの朱雀ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚勢が鈍り15着に終わった。

6月14日、中1週で迎えた16戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのUHB杯（函館芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

9月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのテレQ杯（小倉芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。17頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後は脚勢が鈍り16着に敗れた。

12月12日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのアクアラインステークス（中山ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

2021年2月18日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

5歳（2021年）

4月22日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた19戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、アドマイヤマーズ・プレミアム（門別ダート1200m 晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

5月20日、中3週で迎えた20戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、キズナ・プレミアム（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって6着に終わった。

6月16日、中3週で迎えた21戦目は、亀井洋司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞のヒダカソウカップ（門別ダート1600m 内回り曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

8月12日、中7週で迎えた22戦目は、競馬ほのぼの観戦ツアー特別（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は五十嵐冬樹騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着を確保した。

9月9日、中3週で迎えた23戦目は、阪野学騎手を鞍上に迎えて、ホクレン「拓くぞ!未来」特別（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず5着に沈んだ。

9月22日、中1週で迎えた24戦目は、日高町建設協会特別（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で阪野学騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のフジノパンサーに2馬身の差をつけて久々に白星を挙げた。

10月26日、中4週で迎えた25戦目は、地方重賞のOROターフスプリント（盛岡芝1000m 小雨/重）に出走。鞍上は山本聡哉騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったクラヴィスオレアに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。