ニホンピロクリア（1984年生、母ニホンピロアスター）

ニホンピロクリア（1984年3月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のブレイヴエストローマン（当時12歳）と交配したニホンピロアスターが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）谷田牧場。戦績は、中央平地10戦3勝。1986年の小倉3歳ステークス(G3)で3着に入った他、1986年の中京3歳ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

服部正利厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1986年）

7月12日、デビュー戦は丸山勝秀騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1000m 曇/不良）に出走。馬体重は452kg。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

7月19日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（小倉芝1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のエイシンゴテスに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

8月10日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンのフェニックス賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山勝秀騎手（2戦1勝）。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず3着に敗れた。

8月31日、中2週で迎えた4戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の小倉3歳ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

9月14日、中1週で迎えた5戦目は、2歳オープンのききょう特別（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシンソブリンに4馬身の差をつけて断然人気に応えた。

10月11日、中3週で迎えた6戦目は、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（2戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では見所を作れず4着に敗れた。

11月1日、中2週で迎えた7戦目は、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は丸山勝秀騎手（3戦1勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、4着を確保した。

11月22日、中2週で迎えた8戦目は、2歳オープンの京都3歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（4戦1勝）。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は減速してしまい7着に敗れた。

12月14日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、2歳オープンの中京3歳ステークス（中京芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のダイナチョイスに1馬身3/4の差をつけて勝利を手に入れた。

4歳（1988年）

1月31日、約14か月の休み明けで馬体重を前走から38kg戻して迎えた10戦目は、清水英次騎手を鞍上に迎えて、関門橋ステークス（小倉芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。