フミノメモリー（2010年生、母クロスウォーターⅡ）

フミノメモリー（2010年4月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋思い出」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のLemon Drop Kid（当時14歳）と交配したクロスウォーターⅡが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）須崎牧場。戦績は、中央平地26戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2017年の五条坂特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、須崎牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、須崎牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、谷二によって1,155万円で落札された。

西浦勝一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2013年）

3月2日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。馬体重は526kg。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

3月17日、中1週で迎えた2戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく10着に敗れた。

4月6日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、4着に終わった。

4月20日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

5月11日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のトゥヴァビエンを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

5月26日、中1週で迎えた6戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

6月8日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

10月12日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（5戦1勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

10月27日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（6戦1勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

11月10日、中1週で迎えた10戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のオリオンザムーンを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

4歳（2014年）

3月8日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（7戦1勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったメイショウコンカーに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

3月23日、中1週で迎えた12戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で粘り続けて、最後は2着のスズカウラノスに1馬身1/4の差をつけて制した。

4月13日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はタレてしまい15着に敗れた。

5月3日、中2週で迎えた14戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の春光ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に終わった。

5月31日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の薫風ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦1勝）。15頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

5歳（2015年）

5月16日、約11か月半の休み明けで迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は幸英明騎手（8戦1勝）。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が上がってしまい9着に終わった。

6月7日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の加古川特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（9戦1勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

6歳（2016年）

3月12日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた18戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中京ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

4月30日、中6週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（10戦1勝）。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

8月7日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた20戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の大倉山特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

9月10日、中4週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の鳥取特別（阪神ダート2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は幸英明騎手（11戦1勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず9着に終わった。

10月8日、中3週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の愛宕特別（京都ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（12戦1勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には届かず8着に終わった。

12月18日、中9週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は国分優作騎手（2戦1勝）。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。

7歳（2017年）

1月8日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下の五条坂特別（京都ダート1900m 雨/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（13戦1勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のカフジキングに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

2月5日、中3週で迎えた25戦目は、4歳以上1600万下の北山ステークス（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は国分優作騎手（3戦1勝）。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に終わった。

2月18日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上1600万下の金蹄ステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（4戦1勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。