オリオンザムーン（2010年生、母トーヨーサンバ）

オリオンザムーン（2010年5月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋月」。毛色は栗毛。種牡馬のフォーティナイナーズサン（当時9歳）と交配したトーヨーサンバが13歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）川上牧場。戦績は、中央平地27戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2015年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

小西一男厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2013年）

2月23日、デビュー戦はF.ベリー騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は528kg。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

3月17日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入り込んだ。

3月30日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

4月20日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた4戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では矢のように急駛したが、抜け出したジュルヴォアソングに3/4馬身届かず2着に敗北した。

5月11日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のダブルウォーをクビ差振り切って初白星を挙げた。

8月10日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦1勝）。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。最後は脚が止まってしまい13着に終わった。

9月8日、中3週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた7戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（3戦1勝）。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に終わった。

9月22日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田辺裕信騎手（4戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では閃光の如き末脚を披露したが、5着に終わった。

10月13日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田辺裕信騎手（5戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。

10月27日、中1週で迎えた10戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。

11月10日、中1週で迎えた11戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたフミノメモリー決め手に屈して半馬身差の2着となった。

12月1日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアーサーバローズを半馬身振り切って2勝目を獲得した。

12月21日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の赤穂特別（阪神ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（2戦1勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今一つ伸び切れず13着に終わった。

4歳（2014年）

3月30日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 雨/重）に出走。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず14着に終わった。

5月17日、中6週で迎えた15戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では決め手が足りず13着に終わった。

6月7日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート2100m 雨/不良）に出走。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず5着に終わった。

6月28日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた17戦目は、3歳以上500万下の日野特別（東京ダート2100m 曇/不良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（6戦1勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、5着に終わった。

7月12日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下の三陸特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（7戦1勝）。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

8月2日、中2週で迎えた19戦目は、伴啓太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

8月23日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（8戦1勝）。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に終わった。

9月13日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた21戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は伴啓太騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

10月11日、中3週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（9戦1勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に敗れた。

5歳（2015年）

2月21日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、4歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では天資の負けじ魂を発揮してゴールまで力戦し、5着を確保した。

3月22日、中3週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下（中山ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月3日、中5週で迎えた25戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、驚異的な末脚を炸裂させて、最後は2着のキネオフライトに2馬身の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

5月23日、中2週で迎えた26戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の是政特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

6月13日、中2週で迎えた27戦目は、3歳以上1000万下の八王子特別（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入り込んだ。