マルセイグレート（1986年生、母ヒデワカバ）

マルセイグレート（1986年5月9日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のコインドシルバー（当時12歳）と交配したヒデワカバが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は斉藤政志。戦績は、中央平地19戦4勝2着4回。1989年の菊花賞(G1)で4着に入った他、1989年の中日スポーツ賞4歳ステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中村広厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1988年）

12月10日、デビュー戦は石神富士雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は466kg。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

12月25日、中1週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸びを見せたが、伸びてきたテンホー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

3歳（1989年）

4月29日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

5月27日、中3週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた4戦目は、4歳未勝利（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。主導権を奪い、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタイグリフィンに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月17日、中2週で迎えた5戦目は、4歳400万下のあざみ賞（中京芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサンラブホーラーに1馬身半の差をつけて2勝目を収める

7月2日、中1週で迎えた6戦目は、3歳G3の中日スポーツ賞4歳ステークス（中京芝1800m 雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、オサイチジョージにクビ差交わされて2着に甘んじた。

10月15日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい11着に敗れた。

11月5日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で武豊騎手（6戦2勝）。18頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、4着を確保した。

12月3日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデG2の鳴尾記念（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で武豊騎手（7戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に敗れた。

4歳（1990年）

1月14日、中5週で迎えた10戦目は、ハンデ戦の寿ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で武豊騎手（8戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

5月12日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、勝ったシーキャリアーにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

5歳（1991年）

6月16日、約13か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた12戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の大倉山特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。6頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず3着に敗れた。

7月6日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下のポプラステークス（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（9戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のタマモベイジュに5馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

8月4日、中3週で迎えた14戦目は、巴賞（函館芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、勝ったツルマイナスにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

8月25日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

9月15日、中2週で迎えた16戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、G3の朝日チャレンジカップ（中京芝2000m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を取り切り、非常に遅いペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に敗れた。

6歳（1992年）

6月14日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた17戦目は、小島太騎手を鞍上に迎えて、札幌日経賞（札幌芝1800m 雨/良）に出走。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて楽々と抜け出し、最後は2着のダンサーズクロスに3馬身の差をつけて久方ぶりの実戦を物にした。

7月5日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデG3の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島太騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず10着に敗れた。

7月26日、中2週で迎えた19戦目は、道新杯（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小島太騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。