アラビアンナイト（1993年生、母メインディッシュ）

アラビアンナイト（1993年2月27日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のビゼンニシキ（当時12歳）と交配したメインディッシュが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）明和牧場。戦績は、中央平地22戦3勝2着5回。主な勝ち鞍は1997年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

鈴木康弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1996年）

2月25日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は464kg。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では出色の末脚を発揮したが、4着に終わった。

3月17日、中2週で迎えた2戦目は、増沢由貴子騎手を鞍上に迎えて、4歳新馬（中山ダート1800m 雨/重）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のウインディライトに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

6月1日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

6月15日、中1週で迎えた4戦目は、酒井健二騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のアマリリス賞（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたラトヴィアンベイ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

6月29日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田大知騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

4歳（1997年）

7月13日、約12か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた6戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、セザンファイターに半馬身交わされて2着となった。

7月26日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1700m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、キャプテンダイオーに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

8月10日、中1週で迎えた8戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1800m 曇/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るゲイリーマーチを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

8月16日、連闘で迎えた9戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったサクラギャラントにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月30日、中1週で迎えた10戦目は、田村宏之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

9月21日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田村宏之騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のグルメサンシャインをハナ差振り切って3勝目を挙げた。

10月5日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦1勝）。6頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したケイローンを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗れた。

10月25日、中2週で迎えた13戦目は、嶋田高宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のみちのく特別（福島芝2600m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

11月9日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

11月29日、中2週で迎えた15戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入った。

12月20日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

5歳（1998年）

1月18日、中3週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

2月21日、中4週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1400m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は武士沢友治騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

3月14日、中2週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下（中山芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は田村宏之騎手（2戦1勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず8着に敗れた。

3月29日、中1週で迎えた20戦目は、江田勇亮騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に終わった。

4月12日、中1週で迎えた21戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の播磨特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

5月16日、中4週で迎えた22戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の高尾特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず11着に終わった。