クイーンオラトリオ（2017年生、母クイーンオブナプレス）

クイーンオラトリオ（2017年3月13日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「母名の一部＋イタリアの楽曲の一種」。毛色は青毛。種牡馬のキンシャサノキセキ（当時14歳）と交配したクイーンオブナプレスが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡むかわ町、生産者は上水牧場。主な勝ち鞍は2021年のコマクサ特別(一般C33 C41)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、上水牧場から「北海道サマープレミアムセールサラブレッド1歳」に上場され、ユートピア牧場によって1,350万円で落札された。

清水英克厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2020年）

5月16日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 雨/良）に出走。馬体重は498kg。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず11着に終わった。

6月20日、中4週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず6着に終わった。

8月23日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れる脚を使えず14着に終わった。

9月15日、中2週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた4戦目は、阿部龍騎手を鞍上に迎えて、一般C4-5（門別ダート1200m 曇/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4歳（2021年）

4月21日、約7か月半の休養明けで迎えた5戦目は、一般C4-4（門別ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で阿部龍騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のペルセポリスに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

5月4日、中1週で迎えた6戦目は、一般C4-3（門別ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で阿部龍騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るエレーヌワンダーを途轍もない末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

6月3日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、コマクサ特別（門別ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で阿部龍騎手（3戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る形となり、で馬群を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のキョウエイホープに3馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

6月24日、中2週で迎えた8戦目は、ネジバナ特別（門別ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で阿部龍騎手（4戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈のガッツで渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のケリアテソーロをクビ差振り切って破竹の4連勝を決めた。

7月20日、中3週で迎えた9戦目は、三石海浜公園オートキャンプ特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で阿部龍騎手（5戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るサンスーシティーを圧倒的な末脚で半馬身差し切って怒涛の5連勝を決めた。

9月16日、中7週で迎えた10戦目は、ゆに新じゃがフェスティバル特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で阿部龍騎手（6戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が上がってしまい9着に敗れた。