スタートマーチ（1996年生、母アジテーション）

スタートマーチ（1996年4月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のドクターデヴィアス（当時7歳）と交配したアジテーションが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。戦績は、中央平地22戦2勝2着1回。1998年の札幌3歳ステークス(G3)で2着に入った他、1999年のチューリップ賞(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

伊藤圭三厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1998年）

6月14日、デビュー戦は伊藤直人騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（函館芝1000m 小雨/良）に出走。馬体重は430kg。14頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず10着に終わった。

6月21日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤直人騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に終わった。

7月19日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で伊藤直人騎手（2戦0勝）。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

8月1日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で伊藤直人騎手（3戦0勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

8月16日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝1200m 雨/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のハコネダイカンに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月12日、中3週で迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（札幌芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

9月26日、中1週で迎えた7戦目は、2歳G3の札幌3歳ステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は四位洋文騎手（1戦1勝）。14頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったマイネルプラチナムに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

12月6日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入り込んだ。

3歳（1999年）

2月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

3月6日、中1週で迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮し、3着に入った。

4月11日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

10月31日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、山田和広騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

12月18日、中6週で迎えた13戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

4歳（2000年）

1月23日、中4週で迎えた14戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り雨/重）に出走。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6月10日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた15戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のTVh杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に終わった。

7月1日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下の函館日刊スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

7月16日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下のかもめ島特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林徹弥騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のミホギャラリーをハナ差振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

5歳（2001年）

1月8日、約6か月の休養明けで馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた18戦目は、4歳以上900万下の初夢賞（京都芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で小林徹弥騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず14着に終わった。

1月28日、中2週で迎えた19戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の太宰府特別（小倉芝1800m 小雨/稍重）に出走。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に終わった。

2月25日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下の丹波特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（4戦1勝）。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

3月24日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下の山陽特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（5戦1勝）。15頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

4月14日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林徹弥騎手（6戦1勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。