チェスナットバロン（2009年生、母ベルベットローブ）

チェスナットバロン（2009年2月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「栗毛の男爵」。毛色は栗毛。種牡馬のフジキセキ（当時17歳）と交配したベルベットローブが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地22戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は2015年の4歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、金子真人ホールディングスによって3,465万円で落札された。

村山明厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

8月14日、デビュー戦は丸山元気騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。馬体重は546kg。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のミレニアムゴールドをクビ差振り切って初白星を挙げた。

3歳（2012年）

8月18日、約12か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く15着に終わった。

10月14日、中7週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1900m 曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。

10月28日、中1週で迎えた4戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、伸びてきたサカジロオー決め手に屈して半馬身差の2着となった。

4歳（2013年）

3月17日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた5戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

4月7日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたスマートラファエル決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

4月28日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るレッドグルーヴァーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

6月8日、中5週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の粘りで持ち堪えて、最後は2着のシンゼンレンジャーに1馬身1/4の差をつけて順当に勝利した。

6月30日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の御嶽特別（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず9着に敗れた。

5歳（2014年）

3月23日、約9か月の休養明けで迎えた10戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後はタレてしまい12着に敗れた。

11月30日、約8か月半の休み明けで迎えた11戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の蹴上特別（京都ダート1900m 晴/稍重）に出走。15頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、勝ったアーバンレジェンドに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

6歳（2015年）

2月1日、中8週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のメイショウソラーレを3/4馬身振り切って久しぶりに白星を挙げた。

3月8日、中4週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の上総ステークス（中山ダート1800m 小雨/重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

4月26日、中6週で迎えた14戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月31日、中4週で迎えた15戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の東大路ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では電光石火の末脚を発揮し、4着に入った。

7歳（2016年）

2月6日、約8か月半の休養明けで迎えた16戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の白嶺ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では見せ場を作れず13着に終わった。

3月26日、中6週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の甲南ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着を確保した。

4月24日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の桃山ステークス（京都ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（3戦1勝）。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天賦のガッツでゴールまで勇戦し、4着に入り込んだ。

5月29日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の東大路ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

6月26日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の花のみちステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は小牧太騎手（4戦1勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず6着に終わった。

11月26日、約5か月の休み明けで迎えた21戦目は、M.バルザローナ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の花園ステークス（京都ダート1900m 曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

12月24日、中3週で迎えた22戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の摩耶ステークス（阪神ダート1800m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。