スマートラファエル（2009年生、母フラッシュウェーブ）

スマートラファエル（2009年5月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋大天使ラファエルより」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時8歳）と交配したフラッシュウェーブが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地29戦4勝2着6回。主な勝ち鞍は2016年のインディアトロフィー(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

松田国英厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2012年）

2月25日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝2000m 小雨/良）に出走。馬体重は472kg。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

3月17日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4月15日、中3週で迎えた3戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、6着に終わった。

5月13日、中3週で迎えた4戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

6月23日、中5週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず9着に敗れた。

7月7日、中1週で迎えた6戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝2600m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したダイシンブラックに3/4馬身届かず2着となった。

7月21日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、伸びてきたパッシフローラ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

8月11日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、伸びてきたコーディリア決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

8月25日、中1週で迎えた9戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

9月2日、連闘で迎えた10戦目は、3歳未勝利（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮したが、4着に終わった。

9月29日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のアドマイヤクリスに2馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

4歳（2013年）

4月7日、約6か月半の休養明けで迎えた12戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のチェスナットバロンをアタマ差振り切って休み明けの一戦を物にした。

5月25日、中6週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、5着に終わった。

6月15日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、5着に終わった。

7月14日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5歳（2014年）

4月19日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（5戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月11日、中2週で迎えた17戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

6歳（2015年）

2月21日、約9か月半の休養明けで迎えた18戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（6戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では電光石火の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月14日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（7戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のエイヴィアンボスに1馬身3/4の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

5月2日、中6週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月30日、中3週で迎えた21戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したクラシックメタルに3/4馬身届かず2着に敗北した。

10月12日、約4か月半の休養明けで迎えた22戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の西湖特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。

11月1日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の三峰山特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7歳（2016年）

1月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた24戦目は、F.ヴェロン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の中京スポニチ賞（中京ダート1900m 小雪/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、伸びてきたデビルズハーツ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

2月13日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（8戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したティーポイズンを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

3月12日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中京ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

5月21日、中9週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた27戦目は、4歳以上1000万下の是政特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に敗れた。

7月16日、中7週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた28戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のインディアトロフィー（中京ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（5戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るマウントハレアカラを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

8歳（2017年）

1月17日、約6か月の休養明けで迎えた29戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1800m 晴/重）に出走。15頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は一杯になって14着に終わった。