アストレジャー（1990年生、母ノースギフト）

アストレジャー（1990年3月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のテンパレートシル（当時6歳）と交配したノースギフトが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。戦績は、中央平地12戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は1994年の八女特別(900万下牝)。

経歴

デビュー前

吉永正人厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1993年）

2月28日、デビュー戦は伊藤栄騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。馬体重は432kg。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、キャップストーンに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

3月21日、中2週で迎えた2戦目は、4歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤栄騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のセントハスラーに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

4月3日、中1週で迎えた3戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳500万下のミモザ賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月25日、中2週で迎えた4戦目は、徳吉孝士騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。17頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず16着に終わった。

11月21日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/不良）に出走。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のオーゴンアモンをハナ差振り切って久々の一戦を制した。

11月28日、連闘で迎えた6戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’93インターナショナルジョッキーズ2（東京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り9着に終わった。

12月19日、中2週で迎えた7戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の香取特別（中山ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

4歳（1994年）

1月8日、中2週で迎えた8戦目は、5歳以上900万下の初茜賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

2月5日、中3週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下の太宰府特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天賦の負けじ魂を発揮してゴールまで勇戦し、5着を確保した。

2月19日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の八女特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小野次郎騎手（3戦0勝）。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して6番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエルレイナをクビ差振り切って3勝目を獲得した。

3月6日、中1週で迎えた11戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、’94ファイナルカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に終わった。

4月3日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦の船橋ステークス（中山芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は小野次郎騎手（4戦1勝）。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では末脚がパッとせず15着に終わった。