ドンフォルティス（2015年生、母グロッタアズーラ）

ドンフォルティス（2015年4月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+勇敢な(ラテン語)」。毛色は栗毛。種牡馬のヘニーヒューズ（当時12歳）と交配したグロッタアズーラが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はアイズスタッド株式会社。2017年の全日本2歳優駿(Jpn1)で2着に入った他、2017年の北海道2歳優駿(Jpn3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、アイズスタッドから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、山田貢一によって1,242万円で落札された。

牧浦充徳厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

7月8日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月22日、中1週で迎えた2戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るマッスルマサムネを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

9月30日、中9週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のヤマボウシ賞（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線に入ると、前で粘るオーロスターキスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

10月31日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、2歳Jpn3の北海道2歳優駿（門別ダート1800m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のフィールシュパースに1馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

12月13日、中5週で迎えた5戦目は、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったルヴァンスレーヴに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

3歳（2018年）

4月1日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のルヴァンスレーヴに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

7月11日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

8月5日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G3のレパードステークス（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

10月2日、中7週で迎えた9戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、Jpn3の白山大賞典（金沢ダート2100m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に敗れた。

11月18日、中6週で迎えた10戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

12月23日、中4週で迎えた11戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

4歳（2019年）

7月7日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた12戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず13着に終わった。

8月10日、中4週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦2勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。

9月7日、中3週で迎えた14戦目は、エニフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（5戦2勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

5歳（2020年）

4月4日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から32kg増やして迎えた15戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露し、5着に入り込んだ。

5月17日、中5週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く15着に敗れた。

6歳（2021年）

1月11日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた17戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、すばるステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が冴えず12着に終わった。

2021年1月21日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

7月19日、約6か月半の休み明けで迎えた18戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、ひまわり賞（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

8月31日、中5週で迎えた19戦目は、桜井光輔騎手を鞍上に迎えて、S3のスパーキングサマーカップ（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。13頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に終わった。

9月16日、中1週で迎えた20戦目は、多摩オープン（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き5着に終わった。

10月21日、中4週で迎えた21戦目は、加藤聡一騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のゴールド争覇オープン（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

2021年11月16日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。