グラスキング（2006年生、母レゾンデートル）

グラスキング（2006年4月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋王」。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時17歳）と交配したレゾンデートルが16歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地12戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2009年の白秋ステークス(1600万下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、半沢によって5,040万円で落札された。

尾形充弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

9月14日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月28日、中1週で迎えた2戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のロトスカイブルーに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

10月11日、中1週で迎えた3戦目は、2歳500万下のプラタナス賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

3歳（2009年）

1月17日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、鷹野宏史騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

2月1日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のタイキジャガーをクビ差振り切って優勝

2月15日、中1週で迎えた6戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（2戦1勝）。13頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

7月11日、約5か月の休養明けで迎えた7戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のサロベツ特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず5着に敗れた。

8月2日、中2週で迎えた8戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の藻岩山特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったファイアーフロートに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

8月29日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の摩周湖特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のオセアニアボスに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月18日、中6週で迎えた10戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のキタノリューオーをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

10月31日、中1週で迎えた11戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では末脚に勢いがなく15着に敗れた。

11月28日、中3週で迎えた12戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。18頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。競走中止となった。