サイボーグ（2002年生、母パワフルレデイ）

サイボーグ（2002年5月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「サイボーグ」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のタバスコキャット（当時11歳）と交配したパワフルレデイが22歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）藤原牧場。戦績は、中央平地19戦5勝2着3回。2008年の栗東ステークス(オープン)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

8月29日、デビュー戦は五十嵐冬樹騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は466kg。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサクセスドマーニをクビ差振り切って初白星を挙げた。

11月20日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は脚を失くしてしまい13着に終わった。

3歳（2005年）

3月26日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた3戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、サクセスマイターンに半馬身交わされて2着に敗北した。

4月23日、中3週で迎えた4戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のメイショウセレットに3馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

6月12日、中6週で迎えた5戦目は、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（2戦1勝）。18頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

12月3日、約6か月の休み明けで迎えた6戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で上村洋行騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

4歳（2006年）

1月14日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で上村洋行騎手（4戦1勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

1月29日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で上村洋行騎手（5戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

6月25日、約5か月の休養明けで迎えた9戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のフリーダムホークに6馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

7月15日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はバタバタになってしまい15着に敗れた。

8月27日、中5週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の白鳥大橋特別（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は五十嵐冬樹騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったポートジェネラルに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

5歳（2007年）

4月8日、約7か月半の休養明けで迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の赤穂特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（6戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

4月28日、中2週で迎えた13戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を爆発させて抜け出し、最後は2着のタータンフィールズに5馬身の差をつけて4勝目を獲得した。

5月13日、中1週で迎えた14戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

12月9日、約7か月の休み明けで迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮戦したが、モエレアドミラルに半馬身交わされて2着となった。

6歳（2008年）

3月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のビッグジェムに4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、栗東ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

7歳（2009年）

1月17日、約8か月の休養明けで迎えた18戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい11着に敗れた。

2月28日、中5週で迎えた19戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、千葉ステークス（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に敗れた。